鉄分の多い食材で対策をする
生理時期になると、目まいや立ちくらみといった症状が現れることがあります。立ち上がろうとした瞬間に突如目まいに襲われることが重なっていたころは、外出するのが怖かったです。疲れやすく、普段よりなかなか仕事のパフォーマンスが上がらないのも悩みでした。気を失ったり、転倒したりしたことはないものの、なんとか改善したいという思いが強くなり、貧血予防に役立つと言われる食材の摂取量を増やしました。
現在は、鉄分の含有量が多いあさりやしじみといった貝類や、海苔などの海藻類を食卓に出す機会を増やしています。貝類や海藻類は缶詰など常温でストックできる商品を活用。また、間食にはドライフルーツを食べて、こまめに鉄分を補給するようにしました。牛肉や鴨肉といった亜鉛を含む良質な赤身肉を食べることも心がけています。
食生活を通して鉄分の摂取量を改善したことで、目まいや立ちくらみに悩まされる頻度が少なくなってきました。鉄分不足と貧血症状の結び付きの強さを実感しています。
イソフラボンで女性ホルモンのバランスを整える
生理時期に感じる不快感がホルモンバランスの乱れと関係していると知って以来、女性ホルモンに近い働きをすると言われるイソフラボンを積極的に摂取するようになりました。イソフラボンの含有量が多い豆製品の中でも、私が気に入っているのがバータイプの豆腐です。仕事がある日のランチは、オフィスのデスクでお弁当やコンビニで買ったものを食べています。
豆腐は嫌いではないのですが、オフィスでの食事には取り入れにくいのが悩みでした。ランチにイソフラボンを摂取できる物をプラスできないかな、と思っていた矢先にコンビニで見つけたのが、バータイプの豆腐でした。普通の豆腐より固めで崩れにくく、旨味のあるだしの味が付いていて、そのまま食べられるところが気に入っています。豆乳スイーツもお気に入りです。豆乳そのものはちょっと癖があって苦手なのですが、スイーツになっていると、特有の香りが気にならず、食べやすいです。
豆製品を食べる機会を増やして以来、生理時期特有のイライラ感を感じることが少なくなりました。精神的な波が穏やかになり、生理時期をゆったりとした心地で過ごせるようになってきて、本当にうれしいです。もっと早くホルモンバランスについて考える機会を持てばよかったな、と思っています。
※大豆イソフラボンを摂取すると、腸内細菌(エクオール産生菌)により「エクオール」という女性ホルモン(エストロゲン)に類似する成分が作られます。ただし、エクオール産生菌を腸内に保有していない方や、保有していても腸内環境が変わるとエクオールを産生できない方がいることがわかっており、大豆イソフラボンを摂取することが必ずしもエクオール産生につながるとは言えません。
カリウムでむくみを予防する
生理時期になると、むくみの症状に悩まされることが多いです。朝起きたときに鏡を見て、顔が腫れていることに驚き落ち込むことも多々あります。また、ふくらはぎがパンパンになるなど、足のむくみを感じやすいです。
むくみを予防するために、日頃から食事の塩分摂取量に注意するようになりました。塩気のきつい食べ物を控えると同時に、カリウムを含む野菜や海藻をしっかり摂取するように心掛け、間食は焼き芋や甘栗といった自然素材を生かしたおやつを食べるようにしています。手軽なファストフードに偏りがちだった食生活を見直し、和食中心の薄めの食事に切り替えたところ、生理前後に悩まされてきたむくみの症状が現れることが減ってきました。むくみが解消されるとともに、体全体の怠さも軽減されてきたように感じています。食塩の過剰摂取がよくないことは何となく知っていながらも、なかなか見直そうとしなかった自分を反省しています。
食事で摂取する栄養素に気づかうようになって以来、目まいや立ちくらみ、むくみといった生理時期の悩みがだいぶ緩和されてきました。生理時期は誰しもが多少はつらさを感じるものだとあきらめてしまうのではなく、症状を緩和させるためにきちんと対策を取ることがいかに重要かを感じています。今後も栄養素にきちんと配慮した食生活を続けて、生理時期の悩みと向き合いたいです。
著者/古井 蘭子
監修/助産師 松田玲子
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