教室の椅子に経血が漏れる
私が高校2年生のときのお話です。ある日の授業中、私は急におしりに冷たい感覚を覚えました。その日は生理2日目だったので、「もしかして経血が漏れた?」と心配になった私は、座ったまま少しずつおしりをずらして、椅子を確認。するとやはり経血が漏れていたようで、椅子には直径5cmほどのシミがついていたのです!
まだ生理に対して「恥ずかしい」というイメージを持っていた私は、椅子についた経血を誰にも見られたくなくて、休み時間になっても自分の席から動けずにいました。
友だちのフォローでトイレに
私はいつも、休み時間になるとすぐ友だちの輪のなかに入りに行くので、なかなかこない私を不審に思った友だちの1人が、私の席まできてくれました。すると友だちが「どうしたの? 自分の席にいるの珍しいね。なんかあった?」と聞いてくれたので、椅子に経血がついてしまったことを伝えました。
すると友だちは「とにかくこれ巻いてトイレに行っておいで! 椅子はバレないように拭いといてあげるから!」と、自分が着ていたカーディガンを脱いで、私の腰に巻いてくれたのです。
私は「カーディガンに血が付いちゃうからいいよ!」と遠慮したのですが、友だちは「そんなの洗えばいいから大丈夫! 早く行っておいで!」と言ってくれたので、すぐさまトイレへ向かうことに。
神対応すぎる友だち
トイレに行った私はまずナプキンを取り替え、濡らしたティッシュで下着とスカートについた経血を拭き取りました。ただ下着にはべったりと経血がついていたため、「このまま座ったらまた椅子に経血がつくかも……」と悩んでいたとき、友だちがトイレにきて「スカートの下にこれはいて!」と、自分の体操服(半ズボン)を渡してくれました。
私はお礼を言いつつズボンをはき、友だちと一緒に教室へ。自分の椅子を見ると経血がきれいに拭き取られており、友だちのおかげで、私はそのあとの授業も無事に受けることができました。
そして放課後、助けてくれた友だちが「〇〇(私の名前)の机で探し物をするフリをしながら血を拭いたから、誰にも気付かれてないし安心してね」とコソッと言いにきてくれました。
自分のカーディガンや体操服が汚れるかもしれないのに快くかしてくれたこと、気付かれないように椅子の血を拭き取ってくれたこと、とにかく神対応だった友だちの行動に、私は今でも感謝しています。
著者:anyonnyon/女性・主婦
作画:モリナガアメ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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