私の言うことがすべて気に入らない娘
娘が特に気に入らなかったのは、おもちゃの置き方と並び順。「こうかな? それともこっちかな?」と聞くと、「ちがううう!! そうじゃないいいい!!」と娘に言われ、「じゃあ、どうやってやるか教えてくれる?」と尋ねても、先ほどの私の置き方とまったく同じ置き方を教えられます。
それでも娘の言う通りにしました。そうすると再び、「ちがううう!!」と堂々巡り。私の発言すべてを否定することで、娘は自己主張しているようにも見えました。
大人の対応ができない自分に落ち込む
そんな娘にできるだけ穏やかに対応しようと思っていましたが、「もう! 知らない!!」「なんで! さっきこうだって言ったじゃん!」と、大きな声を出してしまうことも少なくありませんでした。
私がムキになったあと、娘はさらに泣きわめきます。これではいけないとわかっていても、数日すればまたそれを繰り返してしまうのです。私は「まだ何もわからない、こんな小さい娘に怒ってしまう自分が嫌だ」と落ち込む日々が続きました。
アドバイスはママの姿勢と呼吸!?
そんなつらい状況を、お世話になっているヨガの先生に何気なく話したとき、意外なアドバイスをいただきました。「心と体はつながっているので、姿勢を正して深呼吸をすると、冷静になれるんです。(ママの)姿勢と呼吸を正すといいよ」と。
聞いたときは「ん? 本当かな?」と思ったのですが、実践するとビックリ! イライラしていた気持ちが落ち着いて、子どもに冷静に話しかけられるようになりました。
私はかんしゃくを起こす娘を変えようとばかり思っていましたが、冷静に対応できる自分になることも大切だと気付きました。私の場合、イヤイヤ期は終わりが見えず大変でしたが、現在4歳になった娘はそんな時期があったことを忘れるほど、たくましく育っています。1歳半の息子が間もなく迎えるイヤイヤ期も、姿勢と深呼吸を意識して、冷静に対応していきたいです。
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イラスト/ななぎ
著者:下園ひかり
4歳の娘、1歳の息子、夫との4人暮らし。バックパッカーとして2年間で25カ国を周遊した経験あり。さまざまな国で生活した経験から、常識に捉われない育児を実践中。自身の育児経験をおもしろ話にして情報発信するブロガー兼ライター。