ホテルでゆっくり過ごすのが楽しみ
私たちは3年前に、夫の地元近くの自分たちが住んでいる地域で結婚式を挙げることにしました。私の親族は遠方から来てもらうことになるので、前泊できるように会場はホテルに決定。私と夫も前泊し、当日の最終確認をしたり、久しぶりに会う親族と食事をしたりする予定を入れていました。私は独身最後の日を好きな人たちと一緒にゆっくり過ごせることが、とても楽しみだったのです。
ホテルの近くに住む義両親には、昼過ぎの式に備えて当日の朝10時に来るように伝えていた私たち。義両親はとてもせっかちなので「当日早く着きすぎて朝食会場にいるかもね」なんて冗談を話していました。
結婚式前日、ホテルのロビーに人影が…
結婚式前日の朝、私と夫は朝早くに宿泊するホテルに入り、モーニングビュッフェを楽しむことに。当日の朝はゆっくり食事をする暇がないだろうからと考えてのことです。
私たちがうきうきしながら会場に向かっていると、なんと見覚えのある人影が……。ロビーをウロウロしていたのはなんと義両親だったのです!
驚いて声をかけると、義両親は「念のため俺たちも前泊するわ。ほんで、俺たちはどうしたらいいの?」と……。夫の実家とホテルは車で1時間もかからない距離です。さらに、義両親のための部屋は事前に手配はしていません。
私たちは突然のことに呆然。しかしきてしまったものは仕方ないと、急いで部屋を手配したのです。
急に部屋のチャイムが鳴って…
義両親の襲来に驚きつつも、朝食を食べて落ち着いた私たち。そして、部屋に戻り、気を取り直してホテルステイを楽しもうと少しくつろいでいたときのことです。急に部屋のチャイムが鳴り……義両親が「暇やからお茶しに行くぞ」とやってきたのです。
私自身、ゆっくりしたかったのですが、当時は義両親に失礼があってはならないと考えていたためどうしても断ることができず、しぶしぶ付き合うことに。しかしそのままずるずると、ランチやおやつまで義両親とともにすることになってしまいました。
せっかくゆっくりと過ごせるチャンスだったのに、気の休まらない1日となってしまったのでした。
せっかちで心配性な義両親の性格はわかっていたつもりでしたが、まさか結婚式前日にやってくるとは予想外でした。なぜ事前に相談も連絡もせずきたのか、真相はいまだに謎のままです……。結婚式があまりにも楽しみで気が急いてしまったのかなとポジティブに解釈していますが、いまだにモヤモヤが残る体験談です。
著者/榎本まいこ
イラスト/ののぱ
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