なんだこれ!!
私が初潮を迎えたのは外出中のこと。なんだか体に違和感を覚え、トイレに行くと普段は見ない茶色いおりもののようなものが出ていました。
「なんだこれ!?」と不思議に思いましたが、
「なんだかよくわからないけど、きっとすぐ治るでしょ」
と深く考えずに思考を停止。生理については保健の授業で学んでいたのですが、生理だとまったく気づきませんでした。というのも、このときは周りに初潮を迎えた子がおらず、授業を受けていても私は「生理」についてさほど関心を持っていなかったのです。
これが生理だと確信したのは、翌朝のことです。
喜ばしいことなのに涙が止まらない
起床してトイレにいくと、昨日とはまったく違った鮮血が出ていました。
「こ、これはもしや」
ショックを受けながらも、やっと気付いたのです。もしかして授業で教わった生理なのでは……と。
初潮を迎えるとお赤飯を炊いてお祝いするというイメージがありますが、このとき私は自然と涙が溢れ出ていました。なぜか悲しみの気持ちだったのです。
なぜ涙を流すほど悲しかったのか、当時はあやふやなままでしたが、大人になった今ならわかる気がします。突然の体の変化に直面したことに対する不安や恐れ……。小学生の私にはキャパオーバーだったのです。
受け入れるには時間が必要だった
それからしばらくは生理を受け入れられず、煩わしく感じていました。しかし、母のサポートや、周りにも生理を迎えた子がちらほら出てきたと知り、私は次第に「生理」を受け入れられるように。経血モレなどの失敗も繰り返しながら、19歳のころになると、気づけばうまく生理と付き合えるようになっていました。
生理を受け入れるのに長い時間はかかりましたが、大人になるにつれて「生理」というものが、女性の健康のバロメーターとなっていて、新しい生命を宿すために欠かせないものだと理解できるようになったのです。
心が追いつけば生理の大切さがわかる
今の私にとって「生理」は大切なもの。しかし小学校5年生の私は、まだ心身共に準備不足の状態でした。親に体の変化や悩みを相談するのも恥ずかしくて抱え込むこともあった、私の性格も影響していると思います。今は、近くにいる方のサポートや正しい情報を取り入れて、いつかやってくる閉経についても考えていきたいなと思っているところです。
著者/やまもと みゆき
監修/助産師 松田玲子
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