そして、2年以上続いているこの兄弟ゲンカに悩みながらも、自分の過去を思い出していたのでした。
ばよさんには年の近い弟がいて、小さいころは毎日のように弟とケンカばかりしていたのですが、お母さんは弟にはやさしく、ばよさんには厳しい対応を取っていたため、それを不満に思っていたばよさん。
ある日、弟だけじゃなくて、自分にもやさしくしてほしいことを伝えると、お母さんは「つらい思いをさせてごめんね。言ってくれてありがとう」と言って抱きしめてくれたのでした。
自分の気持ちを受けて止めてくれたことがうれしくて…
自分が小さいころのお母さんとの思い出を思い出し、
しんみりしていたばよさんですが、
すぐ現実に戻されてしまいます。
寝る時間になると、
また兄弟ゲンカが始まったのでした。
「やだ!! ボクがママと一緒に寝るの」
「今日は僕がママと一緒に寝るんだ!」
「ジロ! わがまま言わないの。
順番で寝るお約束でしょ?」
言い合う息子たたちの間に入るばよさん。
すると、ジロ君は
「ママはボクのことキライなんでしょ?」とひと言。
予想外の言葉に、
ばよさんは一瞬固まってしまったのでした。
ママが大好きすぎて、順番を守るなどルールが一切通用しないジロ君。年齢がタロ君より小さいこともあり、ママを独占したいという気持ちが強いのかもしれませんね。ジロ君が約束を守らないことでタロ君に負担がいっていたため、ばよさんはそれをどうにかしようと思い悩んでいたわけですが、なかなか難しいですね……。
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