人より遅く初潮を迎えた私
同級生たちが続々と初潮を迎える中、私は中学生になってもなかなか初潮がきませんでした。不安になった母は中学校の保健の先生に相談したことがあるらしく、先生は「おっぱいが小さいでしょう。女性ホルモンが少ないんだと思いますよ。そのせいで初潮が遅れているのだと思います」と言ったそうです。
ようやく初潮がきたのは、もうすぐ16歳になろうとしていた春のことです。しかし、初潮を迎えて安堵したのも束の間で、それからはしばらく生理不順が続き、初潮から2〜3年が経過しても一向に生理がきません。母にはあとになって「早めに産婦人科に連れていけばよかった」と言われ、どうやら母は当時のことを後悔しているようでした。
私自身も2〜3年も生理がこないとなると、自分の体がおかしいのではないかとさすがに不安になりました。中でも一番心配になったのは、将来的に妊娠できるかどうか。いつか子どもが欲しいと思っていたからです。
大学時代にようやく産婦人科を受診
次に生理がきたのは高校3年生か大学生になりたてのころでした。そのあとも2年ほど生理がこなくて、大学生2年生になった私は意を決して総合病院の産婦人科を受診することに。エコー(超音波検査)で子宮を診てもらった結果、なんと、医師から「子宮が小学生並みに小さいね」と言われてしまったのです! そんなことがあるのだと、かなり驚きました。
その後は、治療としてホルモン注射を始めました。ホルモン注射は人工的に生理をこさせるもので、注射をしている間は1カ月に1回、規則正しく生理がきました。
ホルモン注射を始めて半年ほど経ったある日のことです。診察に訪れた私は、かねてより心配だった「将来的に妊娠はできますか?」という質問を医師に投げかけてみました。すると、「赤ちゃんはできると思うよ」との言葉が返ってきて、心の底からホッとしました。
ホルモン治療をやめて数年後…
妊娠できるとわかって安心した私は、通院するのがおっくうになって病院に行かなくなり、そのままホルモン治療をやめてしまいました。ホルモン治療をやめてからは、案の定、生理期間が不安定になり、生理は2〜3年に1回程度に逆戻り。
しかし、幸いなことにホルモン治療をやめても妊娠機能は正常のままだったようです。通院をやめて数年後に今の夫と出会った私は、結婚して女の子と男の子を自然に授かりました。現在上の子は小学5年生、下の子は小学2年生です。あんなにも生理不順だった過去を振り返ると、子どもを授かれたことがなんだか奇跡のように感じます。ホルモン治療はやめてしまいましたが、結果的に子宝に恵まれ、とても幸せです。
初潮を迎えてからずっと生理不順が続いていた私ですが、無事に妊娠・出産できました。しかし、早く産婦人科を受診していればよかったと後悔している部分はあります。出産を終えた現在はなぜか生理が順調にくるようになったので、受診はしていません。昔からいつか赤ちゃんが欲しいと思っていたので、医師から「妊娠はできると思います」と言ってもらえたときには、心から安心しました。
生理不順で悩んだ経験があるので、もし今後成長した娘が私と同じように生理のことで悩んだときには、なるべく早く産婦人科に連れて行ってあげようと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/金田 芽久美
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子
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