応えてほしいのに
夫とは反対に、私はどちらかと言うと感情の起伏が激しく、白黒はっきりつけないと気が済まない性格です。結婚と同時に一緒に暮らし始めた新婚時代、家事を多めに担当していた私がイライラしてしまい、ついストレスをぶつけてしまうこともありました。
けれど夫はただ静かに受け止めてくれました。でも受け止めるだけなので根本的な解決にはならず、“のれんに腕押し”状態がしばらく続いてしまうのでした。私のモヤモヤは積もっていくばかりで、イライラしては爆発することを繰り返す日々……。
夫のわかりにくいやさしさ
ある日、夕食を食べていたときでした。その日のメニューは自信作だったのですが、夫は何も言わずに食事を終えてしまいました。夫からリクエストがあったわけではありませんが、私はどこか虚しくなってしまって……。
これではダメだと思い、「料理の感想をきちんと教えてほしい」と伝えました。すると、「おいしくなかったら食べないよ」というなんとも微妙な答えが……。
その後、知らずに夫の苦手なものを出してしまったときも何も言わずに食べてくれたので、これは夫なりのやさしさなんだ、とだんだん納得できるようになりました。
きちんと伝えることの大切さ
夫とぶつかるというよりは、私が一方的にイライラしてしまってケンカになることが多い私たち。その原因は、“夫がやさしすぎる”というより、“夫はやさしいからこうしてくれるはず”という私の“甘え”もあったのかなと思っています。
それに気づいてからは、お互いにきちんと言葉で伝えることを意識するように。家事のやってほしいこと、何かの感想やお礼。以前より、少し私のモヤモヤは減った気がします。それでも、まだ無言でおかずを食べ終えてしまう夫ですが……。
結婚し、子どももいる現在の生活では、ちょっとしたすれ違いがとんでもない溝を生んでしまいます。なるべく言葉で伝え合うようにしてやっと……という今日このごろです。そんな夫も子どもに「ちゃんと言ってね」と伝えることがあり、あのころの自分たちに見せてあげたい光景だな、と思いました。
著者/畑野ナツミ
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