店長が衝撃のひと言
当時、飲食店でアルバイトをしていた私。ある日、アルバイト先の先輩の生理痛がひどく、うずくまってしまうほどだったため、ほかのスタッフのすすめもあり、先輩は早退することに。
ちょうど休憩のタイミングだったため、私は一緒に事務所へ戻りました。事務所で作業していた店長に先輩が「早退します」と伝えると、なんと店長は「女の子は生理痛で帰れていいね」と言ったのです。
店長の言葉で事務所全体が凍りつき、先輩は「すみません……」と謝ることしかできません。そんな状況でスタッフの1人が「そこまで言わなくてもいいんじゃないですか?」と店長に訴えてくれました。しかし店長にはその言葉はまったく響いていないようで、なんの返事もありません。
このとき、事務所にいた全員が店長に不信感を抱いたのを私は感じました。
思いやりのない言動で
店長の思いやりのない言動に嫌な気持ちをしていた人はこれまでにもいたようで、今回の出来事が引き金となり、店長は徐々に孤立していきました。業務連絡以外で店長と話をする人がいなくなり、店長から話しかけても簡単な返事をするだけで、話が盛り上がることはありません。
そんな状況が2カ月ほど続いたある日、人事異動で店長は他の店舗に移っていきました。先輩から聞いた話によると、何人ものスタッフが店長のことを本社の人に相談していたそうです。
店長交代→職場環境が良好に
働き始めたばかりだった私には、これまでどのようなことがあったのかわかりませんが、店長の言動にストレスを抱えていたスタッフが多かったのでしょう。アルバイト先に新しくきた店長は、生理に対して理解があり、アルバイトへの接し方もていねいです。そのおかげで職場環境は改善され、とても働きやすい職場になりました。
この出来事をきっかけに、店長のようにならないために、たとえ理解できないことがあっても人に寄り添った考え方をするよう心がけるようになりました。
著者/ハラセライ
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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