友人の助言! 魅力的だったけれど…
PMS(月経前症候群)や生理痛に悩んでいた20代のころ、生理の悩みを共有し合っていた友人から低用量ピルの存在を教えてもらいました。PMSや生理痛の症状を軽減できると聞き、とても魅力的に感じた低用量ピルでしたが、私にはひとつ気になることが……。
それは、低用量ピル服用中の喫煙は推奨されないということ。普段、PMSでイライラしたときにたばこを吸ってストレス発散をすることがあった私は、低用量ピル服用中に自分がしっかり禁煙できるのか自信が持てませんでした。そのため、病院を受診するのもためらってしまったのです。
もう我慢できない!
しかし、年齢を重ねるごとにPMSや生理痛が日常生活に支障をきたすようになりました。
PMSによるイライラで恋人に当たってしまったり、つらい生理痛によって月に1度は仕事を休んでしまったりすることもありました。そのたびに自己嫌悪に陥り「このまま毎月我慢し続けるのはつらすぎる。無理かもしれない……」と感じたのです。
そう考えた結果、不安はありましたが禁煙をして低用量ピルを服用することに決めました。
予想外の結果に
禁煙を始めてみると、意外とつらさは感じませんでした。もともとヘビースモーカーではなかったことと、低用量ピルがPMSの症状を軽減してくれてイライラすることがなくなり、たばこを吸いたいと思わなくなったことが大きいように感じます。
私は副作用もなく、現在も低用量ピルの服用を続けています。PMSや生理痛の改善に加えて、結果的に禁煙まですることができて、低用量ピル服用を決めて本当によかったなと思っています。
低用量ピルを服用する前は、「なんとなく禁煙してはまた喫煙をしてしまう」ということを繰り返していました。しかし、PMSの症状が改善したことでイライラやストレスが減り、当初は思ってもいなかった喫煙の悩みまで解決することができました。
※低用量ピル服用の際、副作用として血栓症を引き起こす可能性があります。35歳以上で1日15本以上の喫煙をすると血栓症を発症するリスクが高くなるという報告があるため、低用量ピルの服用は推奨されません。また35歳未満の方や1日15本未満の喫煙の場合でも、低用量ピル服用の際には注意が必要です。
著者/ゆりん
イラスト/コジママユコ
監修/助産師 松田玲子
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