異物の正体は、かるたの説明書でした。あんころさんは、とちちゃんにはかるたの箱はまだ開けられないと思っていたため、手の届くところに置いていたのです。けれどもいつの間にか開けられるようになっていたとちちゃん。
とちちゃんが誤飲をしないよう家族に何度も注意していたのに、完璧じゃないのは私も一緒だった。そのせいで家族に歩み寄ることができず、心がバラバラになっている……とネガティブ思考になるあんころさん。
と、そのとき、長女のゆぴちゃんが学校から帰宅。誤飲しかけた話をしてみると……!?
なんで笑うの?
ゆぴちゃんが玄関を開けて中に入ると、とちちゃんを抱え泣いているあんころさんの姿がありました。
「どうしたの?」
心配するゆぴちゃん。
あんころさんは、誤飲しかけたことをすべて伝えることに。
すると、
「そっか〜、それはとちこわかったね〜」
と、ニコッとゆぴちゃんは笑みを浮かべとちちゃんに話しかけました。
ネガティブ思考になっているあんころさんは、この長女の反応に「またそうやって笑うんだ」と、ショックを受けたのでした……。
とちちゃんの命の危険すら感じてパニックになったあんころさん。ゆぴちゃんが笑ったことはショックだったようです。一方、ママであるあんころさんが泣いている姿を見て、ゆぴちゃん自身、本当はびっくりしたのではないでしょうか。それでも動揺をみせず、妹にやさしく微笑む姿がとても心強く感じます。あんころさんはひとりで抱え込んでしまったがために、ネガティブになっているのかもしれませんね。できる限り周りの人に話を打ち明けて、「助けて」と言える環境を作ることも大事なのだと気づかされます。
監修/助産師 松田玲子