ママ友ランチへ初参加
当時、長男が通っていたのは保育園と幼稚園の機能を一体型にした認定こども園。そのため、幼稚園籍として子どもを預けているママさんでグループができており、今回はそのグループで集まるランチに誘われました。念のため、誘ってくれたママ友には「下の子も一緒だけどいい?」と聞いておくことにした私。
そのママ友は「みんなママなんだし、当たり前だよ! 座敷のお店だから気楽に来て」と言ってくれました。グループがあることは知っていましたが、誰が来るのかわかりません。少々不安を抱えながら、指定されたお店に向かいました。
「まじか、子ども連れてきた」
お店に到着すると、すでに何人か集まっているようでした。子どもを連れて来たのは私しかいなかったので、緊張しながらあいさつをする私に、「まじか、子ども連れてきたの? せっかく自分の子どもと離れられる時間なのに、他人の子どもとか見たくないんですけど」と笑いながら言ってくる人が……。普段、送迎で会うときに、私が「明るくて気さくな人だな」と思っていたママでした。
すかさず、私を誘ってくれたママ友が「冗談にしてもキツイから。ごめんね、気にしないでね」とフォローしてくれました。しかし、まだ席にも座っていない段階でそんなことを言われ、「やっぱり断ればよかった……」と、すでに来たことを後悔する私。ここで帰るのも不自然なので、作り笑顔でかわしました。
楽しいとは言えないランチ
参加していたのは子どもが長男と同じクラスのママで、私を入れて5人が集まっていました。私に冗談とも取れない言葉を投げかけてきたママは、どうやら私にだけではなく、全員に同じような歯に衣着せぬ物言いをしているようです。それぞれが苦笑いで、そのママの話を受け流していました。
会話の流れで私の次男の話になると、「赤ちゃんがいると、チヤホヤされていいよね。私も2人目産もうかな」と話題を自分に戻します。正直、まったく楽しめず、食べたものの味もわからないまま「次男の機嫌が悪くなる前にお暇します」と、自分が注文した分のお金を置いて店を出ました。
後日、ランチに誘ってくれたママ友から謝罪があったので、やんわりと私はもう参加しない旨を伝えました。特別何かトラブルがあったわけではありませんが、心がモヤモヤする言葉を何度も聞かされ、とても疲れました。きっと、お互い気兼ねなく話せるママ友に出会えたら、ランチも楽しいのでしょう。そのときは、思い切り楽しみたい、と思った私のママ友ランチデビューの苦い思い出です。
著者:安藤はるか/女性・主婦。2014年生まれ、2017年生まれの男の子と2021年生まれの女の子のママ。カラーセラピストとしてお悩み相談のサービスを運用中。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています