低用量ピルを服用
私は大学生のころから徐々に生理の症状が重くなっていき、次第に鎮痛薬を飲まなければ生理痛でその場を動けなくなることが増えていきました。また、PMS(月経前症候群)も同じように悪化していき、仕事や私生活に影響が出るように。
さすがにこのままではまずいと思い、婦人科を受診した私。
医師に相談した結果、低用量ピルを服用することになりました。ただ、はじめに服用した薬は相性が悪く、あまり効果が出なかったため、別の種類の薬に切り替えることになったのです。
1カ月で生理がきてしまい困惑
新しく服用することになった低用量ピルは「ヤーズフレックス」という名前で、最大120日間生理を止められることが大きな特徴です。実際、初めて服用してからおよそ3カ月間は生理が止まり、生理痛やPMSなどで体調を崩さずに済んだため、私は素直に薬の効果を喜びました。
しかし、休薬期間を経て再び服用を開始したにもかかわらず、最初の生理が終わって約1カ月に、なぜか生理が始まってしまったのです。私は今後もずっと3カ月おきくらいに生理がくるものだと思い込んでいたため、「たった1カ月できてしまった、生理が始まるタイミングはランダムなの?」と困惑しました。
さまざまな要因で生理の周期は変わる
医師に確認してみたところ、「新しい薬を始めたばかりだと、ホルモン量が安定せず、生理の周期が乱れることがある。薬の飲み忘れなどでも不正出血は起こりやすい。ホルモンは体から分泌されるものであり、体の状態によって左右されることもある」と、1カ月で生理がきてしまったことには複数の要因が考えられると聞きました。
その時期は大きなストレスを感じた出来事がいくつかあり、1日だけ薬を飲み忘れたこともあったため、それらが原因かもしれません。
一方で、医師によると「低用量ピルを長期間服用していけば、徐々にホルモン量が安定していくため、最終的に生理が起こるまでの期間を長くして安定させることも可能」とのこと。私は、生理が1カ月ほどできてしまったのは一時的なものかもしれないとわかり、少し安心しました。それと同時に、薬の飲み忘れに注意し、体調の管理をしっかりしなければと改めて思ったのでした。
今回の出来事で、低用量ピルは生理を完全に制御してくれるものではないと気づきました。生理を安定させるためには、薬や体調の管理も重要で、これに関しては低用量ピルの服用前と同じで、ベースとなるのは健康的な生活だと改めて思った出来事でした。
※これは実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/百田
監修/助産師 松田玲子
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