部署異動を言い渡されて
私はWeb関連の会社に勤務し、編集部に所属していました。ある日、全体会議が開かれ、突然、部署異動の宣告。悲しみと悔しさでいっぱいになりました。そして辞令が自宅に届き、いよいよ本格的に部署移動が現実で迫っていることを思い知らされます。
心の準備ができていなかったのかもしれませんが、これまで所属していた部署では役に立たなかったのではないかと考えてしまい大変落ち込みました。
部署のメインの仕事を振ってもらえるチャンスがありましたが、これまでの私の仕事の成果を見た社長がストップをかけ、実現することはありませんでした。再びメインの仕事をもらえるように努力をしてきたつもりですが、それ以降チャンスはなく異動という形にショックを隠せなかったのです。
自分のキャリアを棚卸し
以前の部署ではあまり役に立たなかったこと、これから先にしたいことを考えると今の自分はどんな位置にいるのかを知りたくなりました。会社からの評価が低く判断されたとき、自分の市場価値がとても低いのではないかとさいなまれました。転職サイトの市場価値診断を受けたり、副業で能力を試してみたりしたものです。
ただやみくもに手当たり次第に能力を試していたのですが、これでは今後のキャリアアップにつながらないとわかり、一度見つめ直すことに。自分が本当にしたいことは何か、前の部署にこだわる理由は何かを問いかけました。自分の強みは何か、スキルは市場でどんな価値があるかをシートに書き出しました。
シートに自分の強みを書き出したところで、自分に自信を持てるようになりました。編集の仕事以外にも、私が目指すキャリアに通ずる仕事は多いことに気付いたのです。同じ業界で働く姉にも相談すると、姉は大学で学んだものとは別の分野で活躍していることを知り、気持ちが明るくなったのです。
部署異動を前向きに捉えるように
そうすると、新しい部署の企画部での仕事は、自分がやりたかった仕事にも関係があり、異動を命じられたことに恥ずかしさや負い目を感じることはなくなりました。副業で以前の部署の仕事をしてスキルを磨こうという考えに収まり、新しい部署で仕事を頑張ろうと思っています。
ただ、キャリアアップも視野に入れているので、転職活動を緩くしながら、新部署での業務にあたりスキルを磨こうと考えています。
40代の転職は100社以上受ける覚悟が必要と、転職経験のある姉に話を聞いていたので、焦って会社を辞めるのではなく、のんびり転職を進めようと思い始めました。
まとめ
部署異動を命じられて自分が会社の役に立っていないと思い、とても悲しくなりました。一度下された評価を覆すことは難しく、その後の仕事での成果をきちんと見てもらえるチャンスがないことに不満を覚えたものです。
しかし、姉と話したり棚卸しをしたりしたことで、明るく前向きに捉えて部署異動を受け入れられたのです。ひとりで悩みを抱えていても、前に進めなかったので、私を助けてくれる周りの人に感謝しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/サトウユカ
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著者:Y.N.
大学生の子どもが2人。自宅で過ごすことが多くなり、パン作りやお菓子作りに励む。季節感を取り入れた生活が好きで、フルーツシロップ作りもしている。