「私のせいで弱い子どもに産んでしまった」と負い目を感じていた母は、ぷみらさんの健康のために、鍼灸と漢方を勧めていました。ぷみらさんは以前から、鍼灸や漢方が苦手。しかし、母の勧めを断った際、号泣されたことをきっかけに「私が我慢すればいいか……」と、治療を受け入れていました。
ある日、体調の優れないぷみらさんは、母に勧められるがまま鍼灸院へ。問診に対して気のない返事をするぷみらさんに、「なんで来たの?」と尋ねる先生。「来ないと母が泣くので」と答えたぷみらさんに、先生は……!?
先生のあるひと言で、感情が爆発!
「あなた……かわいそうに……」
「母が泣くから鍼灸に来た」と話すぷみらさんに、同情の目を向ける先生。
「え……? 私がかわいそう?」
ぷみらさんは、思いもよらない先生の言葉に驚きます。
「だって鍼灸に来るという意思は、あなたではなくてお母さんの意思でしょう?」
先生の言葉に、ハッとするぷみらさん。母からかけられる「アンタのために」は、母のためで、自分の気持ちがなかったことに気が付きます。
帰宅したぷみらさんは、母に「もう鍼灸に行きたくない」と伝えます。
「今回の先生、合わなかった?違うところを探して……」
「ちがう! そうじゃない!!」
話を進める母の言葉を遮り、「私は行きたくないの!!」と訴えると……。
「なんでよ! アンタのために言ってるのに!」
母の「アンタのために」という言葉に、ぷみらさんの感情が溢れ出します。
「それは私のためじゃない!! お母さんは、おばあちゃんと同じことしてる!!」
自分の思い通りにしようとする祖母に、嫌気がさしていた母。しかし、鍼灸の先生の言葉をきっかけに、母がしていることは祖母と同じだということに気付き、ぷみらさんは母に訴えるのでした。
母は自分のことを思い、善意で治療を勧めていたことをわかっていたぷみらさん。しかし、「そこに私の気持ちはなく、治療を受けるのはお母さんのためだった」と気が付きました。「これを言ったら、お母さんは傷つく」とわかりながらも、母に自身の感情を訴えたぷみらさんは、苦しい思いをしたのではないでしょうか。母がぷみらさんの気持ちを受け止め、ぷみらさんが自分の気持ちに素直に生きられるよう、願うばかりです。