鍼灸院での問診に対して、「来ないと母が泣くので来た」と答えたぷみらさん。すると、「あなたはかわいそう。あなたではなく、お母さんの意思でここに来たのね」と先生に言われます。その言葉をきっかけに、母が主張する「アンタのために」は母自身のためであり、そこに自分の気持ちがなかったことに気が付くぷみらさん。
帰宅したぷみらさんは、母に対して感情が溢れ出します。「もう鍼灸には行きたくない!」と訴えるぷみらさんに、「アンタのために言ってるの!」と言い返す母。
「それは私のためじゃない!! お母さんはおばあちゃんと同じことしてる!」と、ぷみらさんは涙ながらに訴えます。
ぶつかり合う親子。その先には…
「いつも私のためって言うけど、結局はお母さんのためだよ!!」
「自分の思い通りにならないと私のこと責めるし、泣いたり怒ったりするじゃん」
「お母さんは、そうやって私のことをコントロールしてる!」
「もう嫌だ!!」
今まで自分の気持ちを押し殺していたぷみらさんは、溢れ出す感情を抑えきれません。
「おばあちゃんと同じことしてる……。一番なりたくなかったはずなのに……」
自分の思い通りにしようとする祖母に、嫌気がさしていた母。ぷみらさんに指摘されて初めて、自分がわが子に同じことをしてしまったと気が付きます。
「ごめんね……」
涙する母に、「私もごめんね」とつぶやくぷみらさん。
その後、母からの押し付けは減り、「アンタはどうしたいの?」と聞いてくるように。
まれに「アンタのために言ってるの!」と言われても、「私は嫌だ」と、ぷみらさんは自分の意思を伝えるようになりました。
母のしてほしいことと、自分のしたいことをしっかり線引きする。その大切さを知ったぷみらさんは、「自分の気持ちを大切にして生きたい。私は私の人生を歩みたい」そう誓うのでした。
「私のために言ってくれているんだから……」と、自分の気持ちにふたをしていたぷみらさん。まだ時折、「アンタのために」と言われることがあるそうですが、母の考えと自身の考えを切り離し、自分の気持ちを大切にするようになりました。親子であっても、それぞれ考え方の違う人間同士。強い絆があるからこそ、今のぷみらさんと母のように、お互いの気持ちを尊重し合える関係性でいたいですね。