贈り物選びが大きなストレスに
義母に嫌いと言われていたけれど…
新婚当初から「あなたは嫌い」と言われていたため、「好かれる努力をしなくていいならラクちんじゃん」と結構気楽に捉えていた義母との関係。遠方で暮らしていたため、あまり交流もなく、平和に暮らしていました。ただ、年に1度とても悩まされたのが「母の日のプレゼント」。気が早いと思われがちですが、毎年年が明けたころから気になり始めて憂うつになるほどでした。
結婚してすぐに子どもが生まれ、子育てしながら正社員として働いていた私は「母の日」のことなどすっかり頭から抜けていました。またプレゼントを贈る習慣もなかったので、義母から「プレゼントが届かないんだけど」と催促されたときには、とても驚きました。
翌年、母の日にはエプロンを贈りましたが「もっと家事をしてって意味?」と言われる始末。それからは毎年、品物を変えてさまざまなものを贈っていましたがどれも気に入らない様子で、洋服や口紅を贈れば「若すぎる」「地味すぎる」と言われ、花を贈れば「花のにおいが気になるから飾る場所がない」、プリザーブドフラワーを贈れば「造花は家に飾れない」と返事が来るなどきりがありません。
消耗してしまうもののほうが良いのかと思い、地元の名産「桃」を贈ったときは「こちらにはもっとおいしい桃があるから」とそのまま返ってきてビックリ! 私のリサーチ不足だったのかもと反省し、義母はお茶が好きと聞いて地元のお茶を贈ると「お茶は採れた土地の水で淹れないとおいしくないからね」と言われました。
贈り物選びで眠れないほどの大きなストレスに
自分に置き換えて考えると、私は自分自身が子どもに何かをしてあげたとは思っておらず、むしろ本当に勝手に育っていった感覚があります。だから感謝されたいと思ったこともないし、また、されなくて当然とも思っています。
義母が何をどうして欲しいのかわからず、なぜそんなにプレゼントにこだわるのかもわかりませんでした。ただ毎回否定され続けると、母の日が近づくたびに憂うつな気分になり、プレゼントを選ぶことが怖くなり眠れなくなるのです。
また、それを夫に相談しても「ストレスになるから関わるな」と言って取り合ってもらえず、どうしたものかとひとりでもんもんとしていました。
ママ友の言葉にハッとして…
あるとき、ママ友の1人に「母の日は何をプレゼントしているか?」と聞いたことがあります。すると「あげてない」と教えてくれました。お花が好きな2人の母にカーネーションの鉢植えを贈ることはあるけど、毎年ではないらしく、またそれで何かを言われたこともないと聞き、ビックリ!!
さらに、「プレゼントは贈りたくてするもので義務じゃないよ。そんなにいろいろ言われるならやめたらいいじゃん!」と言われてハッとしました。たしかに年に1度会うか会わないか程度だし、生活の補助や育児を手伝ってもらっている訳でもありません。それに、悩まされるくらいならやめたらいい。本当にその通りだと思いました。
私は母の日にプレゼントを贈るのをやめました。「贈りたい気持ちになったら、再開しよう」とは思っていましたが、結局そのまま離婚したので贈らないままとなりました。
まとめ
義母との関係は決して良いものではありませんでしたが、今では反面教師となり「相手の気持ちを考えて行動すること」を改めて考える良いきっかけになっています。
自分が、あのころの義母と同じ40代後半になり、娘たちもそろそろ結婚の文字が浮かぶ年齢に差し掛かってきました。「お義母さん嫌い」と言われないよう、立ち振る舞いには気を付けようと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/きびのあやとら
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著者:くらげ
23歳社会人、専門2年、高2の娘を持つシングルマザー。本業の他に収入を増やそうと始めたWEBライターだが、時間の使い方がつかめず悪戦苦闘している。【自由と安定】を求めて絶賛精進中。