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「一番参考になった!」会社の先輩ママから真顔で出産アドバイスされ…信じて実践してよかった!

初めての妊娠時、フルタイムで仕事をしていた私。産休に入る前日にお世話になった人にあいさつに回る際、先輩ママからアドバイスが。そのとき出産した息子はもう3歳になりますが、今振り返ってもそのアドバイスが私にとって一番参考になりました。

先輩ママからの出産アドバイス

私は妊娠後もフルタイムで仕事を続け、産休前の最終出社日にお世話になった人たちにあいさつに回りました。その際、先輩ママから「周りに甘えていいんだよ!」「産後は家事なんて後回しで、寝られるときに寝てね」と、さまざまなアドバイスをもらいました。

 

アドバイスの中で印象的だったのが、「陣痛、めっっっちゃ痛いよ。痛いけど、泣き叫んじゃダメ。それで体力消耗するから。いつ生まれるかわからないし、痛くてもつらくても、静かに耐えたほうがいい」と、真顔で言われた言葉です。その言葉に陣痛への恐怖と、無痛分娩希望だったのでどこかで「無痛分娩の予定だし、大丈夫でしょ」という気持ちが入り混じりました。

 

いざ、実践!先輩の言葉を思い出し…

実際に出産を迎えたときのこと。陣痛を感じ夕方に病院に到着して診察すると、子宮口はすでに6cmで、そのまま入院となりました。病室で定期的に来る陣痛を感じつつ診察すると、子宮口は7、8cmまで開いており、陣痛も5分おきに。そこで麻酔を打つことになりました。麻酔を打つと痛みはすっかり消えましたが、陣痛の間隔は縮まらず、夫は21時ごろに帰宅することに。

 

明朝、痛みで目を覚ました私。前日とは比べものにならない痛みと、便意に似た感覚に襲われ、「これは麻酔が絶対に切れている」と確信した私は、【痛くても、泣き叫んじゃダメ。痛くてもつらくても、静かに耐えたほうがいい】を思い出し、今まで経験したことのない痛みに静かに耐えました。

 

おかげでスムーズに出産できた!

朝食前に内診に来ると言われていたので助産師さんを待っていましたが、痛みが限界を迎えナースコール。内診すると、なんと子宮口は全開大! すぐに分娩室に移動し、助産師さんに、かなり痛みが強いので麻酔を追加してほしいと伝えましたが、医師が到着するまで無理とのこと。

 

冷や汗をかきつつ痛みに耐えていると、2、30分後に医師が駆けつけ麻酔を追加。するとあんなにつらかった痛みはほぼ消えたのです。体力が温存できたおかげで出産はスムーズに進み、麻酔注入後は15分というスピードで息子が誕生しました。

 

 

2人目も、同じように実践!

2人目の妊娠中、32週のときに出血し受診すると、切迫早産と診断され、そのまま入院することに。翌日、このまま出産になると言われ、無痛分娩希望だったことを医師に伝えると、「この状況で無痛分娩は難しい。経腟分娩できるかもわからないので、もし赤ちゃんが苦しそうだったらすぐに帝王切開に切り替えます」とピシャリ。あまりの急展開にあぜんとしつつ、再びあのアドバイスを思い出しました。

 

「痛くても、静かに耐える。よし、頑張ろう!」と気持ちを切り替え、陣痛が来ても「痛い、痛い」と小声で呟きつつ、静かに耐えました。陣痛の間隔が短くなり、静かに痛みに耐える私を医師が内診すると、子宮口は全開大! 落ち着いている私の状況を見て、医師はまさかもう生まれるとは思っていなかった様子。他の医師も駆けつけたあとすぐに破水し、私がいきむと破水からわずか4分という早さで娘は生まれました。

 

 

1度目は無痛分娩でしたが陣痛の痛みを感じて出産、2度目は予期せぬタイミングでありつつ通常分娩という2度の出産を経て、【痛くても、泣き叫んじゃダメ。痛くてもつらくても、静かに耐えたほうがいい】というアドバイスが、本当に参考になったと感じます。このアドバイスのおかげで体力の温存につながり、実際に出産するときにしっかりいきむことができました。

 

 

監修/助産師 松田玲子


著者:森まり子

1歳3カ月差の兄妹ママ。ワーママとして時短勤務をしつつ、ライターとしても活動中。

 

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