楽しい旅行がいつも生理で台なし
私は小学校6年生のときに初潮を迎えて以降、ずっと生理が不規則でした。生理周期は3カ月から半年と安定しておらず、いつ生理が始まるかわかりません。泊まりがけの予定があるときは、とても困ってしまいます。
中学校・高校ともに修学旅行のときになぜか生理が被ってしまい、友だちと一緒に大浴場に入れずとても悲しかったです。よく生理は環境が変わると始まると言いますが、まさに私はその通りで、旅行など特別な予定があるときに限って生理になってしまうのです。
せっかくの沖縄旅行なのに…
高校を卒業して短大へ進学した私。短大時代は一歩大人に近づいた開放感から、友だちと一緒に旅行に出かけることも多かったです。夏休みは毎年友人たちと沖縄旅行に行くのがお決まりでしたが、私は決まってそのタイミングで生理になってしまいます。短大1年生のときは5泊6日で与論島に行き、海水浴を中心にスケジュールを組んでいましたが、残念なことに旅行2日目から生理が始まってしまい、海水浴をほとんど楽しむことなく旅を終えました。
はじめのうちは砂浜で友だちがシュノーケルやバナナボートを楽しんでいる様子を見ていましたが、ひとりで眺めていても楽しくありません。結局ホテルの部屋でほとんどを過ごし、海から戻ってきた友だちがはしゃぐ姿を見て悲しい気持ちになっていました。
今年こそは絶対に泳ぐ!
翌年の短大2年生のときも、再び友だちと4泊5日で沖縄旅行に行った私。この沖縄旅行は短大生活最後の旅行でもあったので、前回のように生理で台なしにならないよう、いざというときはタンポンを使用することに決めていました。
当時は一度もタンポンを使ったことがなく、うまく挿入できるか不安や怖さがありましたが、一緒に沖縄に行った友だちがタンポンの使用に慣れていたので、「タンポンは全然痛くないし簡単に使えるよ」という友だちの言葉を信じることに。
そして案の定、2年連続で沖縄旅行の日に生理になってしまい、私は意を決してタンポンを使うことにしました。
悪戦苦闘した結果……タンポンは半分のところまでしか入れられませんでした。それでも「どうしても友だちと一緒に海水浴を楽しみたい」という思いが強く、「早く友だちと合流しないと」と焦っていた私は、その中途半端な状態のまま、急いで海へと向かいました。すると、バナナボートやジェットスキーを楽しんでいるうちに、だんだんと体に異変が生じてきたのです。
体から半分出ている状態のタンポンが海水を含みふくらみ始めたことで、ジンジンと鈍い痛みが出てきてしまったのです! このままではさらに痛くなると思い、私は急いで海からあがり、トイレに入ってタンポンを外しました。しかし、タンポンがなければ海に入ることはできません。その後は海水浴をあきらめ、去年と同じくひとりホテルで過ごすことになりました。
生理周期が不規則な私は、生理日を避けて旅行日程を計画することができませんでした。せっかく計画を立てても、なぜか生理が重なることが多く、心から楽しめなかった思い出ばかりが残っています。今さらながら、生理不順を放置せず、病院などで相談すればよかったと思っています。
著者/田中真理子
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
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