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つらい更年期症状の緩和に!漢方初心者におすすめのドラッグストアで買える更年期漢方3選【医師監修】

病院に行くほどでもないけれど何となく体調が悪い……そんなとき「漢方薬ってどうなんだろう」と思ったことはありませんか。漢方薬の中には、更年期症状に有効があるものが多いと言います。そこで、漢方医でもあり産婦人科医の駒形依子先生に、40~50代女性におすすめの漢方薬を聞きました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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知っておきたい漢方医学の概念“気・血・水

漢方薬を試す前に、漢方医学の考え方を少しだけも知っておきたいもの。基本中の基本の知識を教えていただきました。

 

「漢方医学の代表的な概念が、“気・血・水”です。漢方医学では“気”、“血”、“水” を体を構成する要素と捉え、この3つが体の中に過不足なく存在し、スムーズに巡っていることで、各臓器や器官は正常に機能することができると考えられています。更年期に現れるさまざまな不定愁訴は“気・血・水”のうちの、主に気や血の不調から来ていると捉えられています。

 

具体的には、頭痛や肩凝りは血の流れが滞る“お血”、めまい、気力や集中力の低下、睡眠障害、耳鳴りなどは血が不足する“血虚(けっきょ)、のぼせやほてり、頭痛、動悸などは気の流れに異常が生じる“気逆(きぎゃく)”と捉え、これらを改善する漢方薬が処方されるのです」(駒形先生)

 

そして、気や血の不調を整える漢方薬の中でも、特によく処方されるものが3つあるそうです。

 

三大婦人漢方薬とは?

漢方

 

更年期症状に処方される代表的な漢方薬は3つ。1つずつ見ていきましょう。

 

1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)~冷えや貧血、疲れに~

「当帰芍薬散は、血行不良による冷えや貧血、生理不順を整える薬です。全身に大切な栄養素を与えて血行を良くするのと同時に、水分代謝を整えることで余分な水分を体から取り除いて、足腰の冷えや生理不順を改善します。疲れがひどい人によく処方されます。他にめまい・立ちくらみ、頭重、肩凝り、むくみ、シミ、耳鳴りなどに効果があるとされています」(駒形先生)

 

2.加味逍遙散(かみしょうようさん)~イライラや不安、のぼせに~

「加味逍遙散」は、血(けつ)の不足から気が余り、たまった気が熱に変わってさまざまな症状を引き起こしている場合に処方されます。たまった熱を冷やし、さらに不足している血(けつ)を補うことで、体のバランスを整えていきます。また、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。他に便秘症、不眠症、疲れやすいといった症状が強い人にも処方されます」(駒形先生)。

 

3.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)~肩凝りや冷えのぼせに~

「桂枝茯苓丸」は、滞った血(けつ)の巡りを良くすることで、のぼせや足冷えを感じる女性の生理痛、生理不順を整えます。疲れはあまり感じないけれど、足が冷えて頭がのぼせる、肩が凝る、頭重、生理不順などに効果があります」(駒形先生)。

 

 

一番つらい症状を緩和する薬を選ぼう

市販の漢方薬

 

ドラッグストアにもこの3つの市販薬は売られています。まずはこの3つからというとき、何を基準に選べば良いのでしょうか。

 

「いろいろつらい症状があるうち、一番つらい症状に絞って選びましょう。例えばイライラがひどいなら加味逍遙散、倦怠感が強いなら当帰芍薬散というように。

 

何がつらいかにもよりますが、効き目が実感できるまで2週間は服用を続けましょう。市販薬は処方薬よりも量が少なく設定されています。市販薬でも効果が感じられて、下痢など副作用がなければ、そのまま続けてみてください。効果が感じられないというときは漢方医に処方してもらうと良いでしょう」(駒形先生)。

 

生理不順の場合、効果が感じられるのが1カ月後など症状によって違いますが、1つの目安は2週間ということです。

 

まとめ

いかがでしたか? 私はイライラやのぼせが強いので、加味逍遙散が合っているのかなと思いました。まずは、何がつらいのか自分で自分の体に聞いてみることが大切のようです!

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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取材・文/mido

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