頭髪だけでなく陰毛も老化している…?
加齢とともにアンダーヘアも白髪や抜け毛が始まります
白髪や抜け毛や薄毛など、加齢とともに頭髪で悩む女性は多いもの。頭髪が老化してきたら、アンダーヘアも老化していると駒形先生は言います。
「もともと毛髪は黒でなく白。若いときは髪を黒くする色素が出ているために黒い髪を作り出せていたのですが、加齢とともに色素を作り出す力が低下して白いまま伸びてくるのが白髪なんです。
加齢以外にも血行不良やストレス、生活習慣の乱れなども白髪の原因になります。頭髪であれアンダーヘアであれ、白髪が生えてきたということは体の衰えが始まっているサインなんです。
アンダーヘアの抜け毛が増えたり毛が細くなったりする人も増えます。加齢で毛細血管が老化して毛に栄養が十分に供給されず、毛が健康な状態を保てなくなるためです」(駒形先生)。
アンダーヘアの白髪はどうセルフケアする?
ベストははさみでカット
アンダーヘアの老化は、自分で確認するのはまだしも、パートナーに見られるのはちょっと恥ずかしいという人もいるでしょう。セルフケアで白髪を解決するのはどうすればいいのでしょうか。
「絶対にしないで欲しいのが白髪染めです。デリケートゾーンの肌はとても敏感なので白髪染めの染料が肌に触れるとかぶれや炎症の原因になります。
抜いたり、剃ったりするのもおすすめできません。毛を抜くと皮膚の下に毛先が埋まってしまう埋没毛になりやすく、黒ずみの原因になります。また、目が届きにくい部位であるため、剃り残しができやすく傷をつけてしまうこともあります。
一番無難なのがはさみでカットする方法です。ただし、根元から切ってしまうと生えてくるときかゆみが出やすくなる上、伸びてきた毛がパンツからポツポツと出てきて見た目にあまりよくありません。根元からでなく、少し長さを残してカットすると良いと思います」(駒形先生)。
プロによるVIO脱毛は?
トライするなら白髪になる前がベスト
自己処理では限界があるアンダーヘアの処理。そこで気になるのがプロの脱毛です。
「一番安全で仕上がりがきれいなのは医療レーザー脱毛です。アンダーヘアの脱毛は、一般的には“VIO脱毛”と呼ばれています。
Vはビキニライン、Iは性器まわり、Oは肛門まわりを指します。ファッション性を目的とする場合もありますが、デリケートゾーンを清潔に保つために施術する人もいます。毛によるムレや、それに伴う細菌の繁殖を防ぐ効果もあります。脱毛のデザインはいろいろありますが、すべての毛をなくすこともできます」(駒形先生)。
この医療レーザー脱毛ですが、白髪は脱毛できないと聞きました。
「医療レーザーは黒に反応するようになっているので、白髪を脱毛することができないのです。ですから、よりきれいな仕上がりを目指すなら、白髪が生える前がベストタイミングとなります」(駒形先生)。
将来、介護されることを想定したVIO脱毛=介護脱毛をする女性が増えていると聞きます。
「私は老人ホームの嘱託医を務めているのですが、お年寄りは腸の動きが悪くなるので下剤を使っていることが多く、便が緩めなんです。なので拭き取るときは毛がないほうがきれいに拭き取れるのはたしか。毛がないほうが確実にきれいに、早く拭けます。
また、紙おむつによるおむつかぶれも起こしやすいのですが、軟膏を塗るときも毛がないほうがきれいにケアできます。毛がないほうが雑菌が増える可能性も減ります。介護する側、される側ともにメリットはあります。ただ、年齢を重ねると自然と毛の量は減りますし、現在老人ホームに入所している80代、90代のお年寄りで毛を処理している人はいないのが現実ですね」(駒形先生)。
毛がなくなるとメリットがある一方、注意したい点もあると言います。
「医療レーザー脱毛は毛根も抜き去ります。これまで毛根に流れていた血流がなくなる分、水分も失われます。処理した後そのまま保湿をしないと皮膚が乾燥し、たるんでいきます。
毛を処理した後の皮膚は乾燥しやすいので、しっかり保湿することが大切です。お風呂上がりに、フェイスケアで使っている化粧水の余りをつけるだけでも効果があります。ただし、大切なのは毛を処理した外側だけを保湿すること。腟の中まで化粧水をつけると雑菌が繁殖する原因になるので絶対にやめましょう」(駒形先生)。
まとめ
医療レーザー脱毛で処理したい場合は、40代になったらなるべく早く始めたほうが良いということがわかりました。すでにアンダーヘアの白髪がかなり増えていて、気になる場合ははさみでチョキチョキしましょう…。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!
取材・文/岩崎みどり
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。