もともと経血量が多めだった
私の生理は小学5年生ころから始まりました。そのときから経血量が多めで、立ちくらみや目まいをおこすことも。私には母がいないため心配した叔母に連れられて何度か小児科や産婦人科を受診。しかし、特に病気というわけではなく、医師からも「異常はない」と言われていました。
それからは、経血漏れをしないよう休み時間になるとこまめにナプキンを交換するように。そのためか、日中に経血が漏れるということはありませんでした。
初めて漏れてしまったとき
しかし中学1年のころ、朝起きると下半身に違和感を覚えました。確認すると経血が漏れていたのです。寝る際は夜用の大きいナプキンを着けていて、これまで失敗したことはなかっただけに私はすごくショック。このときは、一緒に住んでいた従姉妹に相談し助けてもらいました。
漏れてしまった原因は、着けていたナプキンが大き過ぎて、私の体には合っていなかったこと。それからは、自分に合った大きさのナプキンや、ショーツ型のナプキンを使って寝るようにしていたので漏れることなく過ごせていました。
2度目の失敗
そして、2回目の失敗をしてしまったのは今の彼と付き合いを始め、同棲して2年目のころです。このときは、就寝時に使っていたショーツ型のナプキンを買うのを忘れてしまい、ストックがありませんでした。しかたなく夜用のナプキンをつけて寝たのですが……しっかり装着できていなかったのか、経血量が思ったより多かったのか、翌朝起きると、経血がかなり広い範囲に漏れてしまっていたのです。
しかも、彼のパジャマのスボンにも経血がついてしまっていたほど……。
驚くと共に、申し訳なさで涙が溢れてしまった私。
そんな中、彼はやさしく私の頭を撫でてくれ、そのまま私をお風呂に連れていってくれました。そして、私がお風呂に入っている間、汚れた衣服やシーツなどの洗濯、片付けまでしてくれていたのです。彼のそんな行動がうれしくて、さらに涙が出ました。
やさしい彼に救われた
これまでの経験から、経血漏れの失敗にはかなり気をつけていた私。しかし、「大丈夫だろう」という油断から彼の前で失敗することとなってしまいました。失敗をしたことはショックでしたが、嫌な顔をせず対応してくれた彼に心底救われた経験です。
この一件後、経血量が気になり婦人科を受診すると、子宮内膜症であることががわかりました。現在は薬での治療を続けながら、定期的に受診をして様子を見てもらっています。
そして今では、私が生理の時期になると、彼はナプキンを買ってきてくれたり、食べやすい食事を用意してくれたりといろいろ気にかけてくれています。そんな彼に日々、感謝しています。
著者/櫻井 藍
作画/Michika
監修/助産師 松田玲子
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