夫は改心したと思っていたのに
お正月も仕事だと言いだした夫
子どもが年長になったころから単身赴任生活を続けている夫。夫の赴任勤務地は自宅から車で3時間程度のところだったので、毎週金曜日の夜には自宅へ帰り、日曜日の夜には赴任先へ戻るという生活を続けていました。
単身赴任当初は毎日電話で連絡を取り合っていましたが、そこは長い夫婦生活。日がたつにつれ、メールは毎日すれども電話は2~3日に1回程度の頻度になっていました。
結婚前の夫は女癖が悪く、女遊びはしょっちゅう。正直結婚するかも悩みましたが、根は真面目でやさしい夫。周囲からの後押しもあり結婚しました。
結婚後は女の影は見られず、子どもにも恵まれ、それなりに幸せな毎日を送っていた私たち。夫が改心したように見えていたこともあり、単身赴任中の女性関係についてはまったく気にしていませんでした。
子どもが中学生になったとある年末のこと。毎年、お正月には連休を取れるため、夫は今年も帰ってくるだろうと思っていたのですが、珍しく仕事になったとの連絡が入りました。
お正月も仕事なんてかわいそうだな……。そんなことを考えていたら、中学生になった子どもが、「お正月はひとりでおばあちゃん宅へ行きたい!」と言いだしたのです。
「じゃあママはパパのところへ行こうかな?」と子どもに相談したところ、「いいよ!」と快諾。私はひとりで夫に会いに行くことにしました。
夫には内緒で突撃!
子どもが1月1日から1泊2日で義母宅へ行くというので、私も同日程で夫宅へ向かうことに。夫には行くことを告げていませんでしたが「正月は子どもと一緒にこっちへ来ないか?」という誘いもあったので、きっと寂しいんだろうな……と思い、サプライズで訪ねることを決心。
どこか新婚気分になりながらウキウキで向かいました。
義母宅へ子どもを連れて行き、新年のあいさつなどをしていたため、夫の赴任先の家に到着したのは夕方でした。すっかり暗くなっていましたが、仕事だと言っていたので、そろそろ帰ってくるころかな? と思いながら家の前まで向かいます。
すると、家の電気が点いているのを発見。お正月だし仕事が早く終わったのかな? と思い、合鍵は持っていましたがあえてチャイムを鳴らすことにしました。
ピンポーン……と、チャイムは鳴りますが、夫は出て来ず。もう一度チャイムを鳴らしてみましたが、一向に出てくる気配がありません。
「電気を消し忘れて仕事に出たのかな?」と、考えた私は合鍵を使って入ることに。
部屋には明かりが点いているのに
鍵を開けてみると、部屋には誰もいない様子。しかし、ストーブや電気、コタツには電源が入ったまま。そこには今まで誰かがいた形跡がまざまざと残されていたのです。
え……どういうこと!? と一瞬頭が真っ白になりましたが、明らかに夫はその場にいません。勝手に誰かが夫の部屋を使っているの? などいろいろな疑問が頭をよぎり、怖くなった私は一旦玄関の外へ。そこで初めて夫に電話をしました。
家に来ていることを伝えると「え!?!?」と異様なほど驚き、急に会話はしどろもどろに。「中には入ったのか?」「誰かに会わなかったか?」など、よくわからない質問を投げかけられ、返答に困っていると「今から早急に帰る」と電話を切られました。
そこで私は「女だな……」と察したのです。浮気相手に逃げられては困るため、再び家に入ることにしました。
「誰かいるの?」と恐る恐る声をかけましたが返事はなし。改めて部屋の中を物色すると、女性が使うものや洗濯物が干してあるのを発見し、一緒に生活していることがうかがえました。
私は、気持ちも居場所もやり場がありませんでしたが、逃がしてはならない! と思い、出てくるよう仕掛けます。「誰かいるんですか? 警察に電話しますよ!」その言葉を聞いてか、お風呂場からひとりの女性が出てきました。
そして驚いたことに、相手は結婚前に夫が浮気をしていた女性だったのです。
念の為、「〇〇さん?」と聞いてみると、女性は「そうです」と答えました。あきれ果てて言葉が続きません。そこへ夫が帰宅。
そこから、浮気の経緯を問いただすことになりました。
2人の同棲生活は半年前からスタート。しかも、呼び寄せたのは夫のほうだったというのです。呼び寄せた理由を聞くと、「自分が今働いているところのパート枠が空いていたから」とひと言。
なんと、2人は同じ職場で勤務していたのです! どうやら2人は私たちの結婚後も時折連絡を取り、会っていたとのこと。半年前に女性の職がなくなり、困っていたところに夫が声をかけたというのです。
そして、住む場所もないため夫の家で生活していた。自力でアパートを借りられるほどお金が貯まれば出て行く予定だった。今はもう男女関係はない、とのこと。
女性にはとにかく夫の家を出て行くよう伝え、夫にはアパートが決まるまで3時間かけて自宅から職場まで通うことを命じました。そして、ひたすら謝り続ける夫と一緒に私は黙ったまま自宅へ戻りました。
まとめ
男女関係はないことをひたすら強調し、離婚だけはしたくないと言い続ける夫。しかし、どんな理由であれ、昔の浮気相手を呼び寄せて同じ職場で働き、ましてや一緒に生活するなんてありえないことです。結局、相手の女性は2週間後にはアパートを決め、夫の家を出て行きました。本当にお金がなく困っていたようでしたが、私には同情の余地もありませんでした。
自宅へ戻った夫は、毎日夜中の3時過ぎには家を出て、帰宅は夜の23時。反省の念を込めて行動している姿もあって、ひとまずは離婚を見送ることに。ですが、夫への不信感が今後なくなることはないでしょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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取材・文/ささきなみ
体力の衰えを感じ、年齢に抗うなにかを始めようと摸索中のアラフォーです。趣味はキャンプ。自然の中で飲むお酒を楽しみに日々を頑張っています。健康や夫婦生活についてなど、アラフォー世代の気になる体験談を執筆中です。