お母さんは、校門の前で偶然出くわした担任の鈴木先生に、ソウとレクトのトラブルについて説明しました。奥さんの出産のため、休んでいた鈴木先生は驚いた様子でしたが、「ぼくに任せてください」と心強い言葉をかけてくれました。
鈴木先生を信頼し、帰宅しようとすると、「6年の高木ミミの母」と名乗るお母さんに声をかけられました。お母さんと鈴木先生との会話が聞こえ、「ミミもレクトくんのお姉さんとトラブルになったことがある。あの家族、普通とは違うので、知っておいたほうがいいかも」と、見過ごせずに声をかけてくれたようで……。
息子とトラブルになった少年のお姉さんも…
ミミちゃんのお母さんの話では、レクトには小6と高校生くらいの姉がいるそう。
「レクトくん。家に誰もいないから遅くまで公園にいるわけではないのか?」
以前、夜の公園にひとりでいるレクトに、偶然、ソウのお父さんが声をかけていたことがありました。
「じゃあなんで!? たとえ親が育児放棄していたとしても、姉が2人もいたならなんとかならんのか……?」
状況がまったく読めず、困惑するお母さん。
小6のミミちゃんは、同じく小6のレクトの姉とトラブルになったようで……。
「ミミとトラブったレクトくんのお姉さんは、名前がメコちゃんっていうんだけどね……。左腕に3つ、根性焼きの痕があるの」
「え!? 小学生で!? それは、火傷とかではなく?」
「詳しいことはわからないけど、怒ったときに自分でやったらしいです」
ミミちゃんのお母さんの話に、お母さんは青ざめてしまうのでした。
レクトについて何も知らなかったお母さんにとって、ミミちゃんのお母さんの話は驚くことばかりでした。小学生にして自分で腕に根性焼きをしてしまう、レクトの姉のメコちゃん。詳しい事情はわかりませんが、怒りに任せて自分を傷つける行為は、心配になってしまいますよね。「育児放棄があるのかもしれない」と、疑惑があるレクトの家族ですが、しっかり子どもを見守る大人が周りにいることを願うばかりです。