鎮痛薬を飲むタイミングがなく…
私の生理痛はヘビー級。毎回、生理がくるたび鎮痛薬を服用して、なんとかやり過ごしていました。
24歳のときです。病院で看護師として働いている私は、お昼休憩以外の時間はいつもバタバタと忙しく走り回っていました。ひどい生理痛持ちの私ですが、周期も30日~45日とバラつきがあって不安定。その日は「そろそろ生理がきそうだな」とは思っていたのですが、仕事に追われて鎮痛薬を飲むタイミングを逃していました。
すると、お昼休憩に入る直前になって下腹部に激しい痛みが! 全身に冷や汗も出始め、「これはマズイ」とトイレに駆け込んでみると、生理になっていました。そのあとは慌ててナースステーションに戻り、ポーチの中に入っている鎮痛薬を急いで水で流し込み、生理用ナプキンを持って再びトイレへと向かいました。
激しい痛みに冷や汗。さらには吐き気も…
しかし、時すでに遅しでした。痛みはどんどん強くなり、冷や汗は止まらず、さらには吐き気までするようになってしまったのです!
ナプキンを着け終えた私は必死な思いでトイレを出て、ハァハァと呼吸を荒げながらフラフラと歩き、どうにかナースステーションの入口まで辿り着きました。ところが、意識がどんどん遠のいていき、そのまま床に倒れてしまったのです。生理痛が重いことは誰にも言わずにいたので周囲の人はビックリ! 近くにいた同僚がすぐさまドクターを呼んでくれました。
私を診たドクターは「迷走神経反射ですね」と言い、点滴を開始。思わぬ形で患者さんの立場を体験しました。
その後、「子宮の病気があるかもしれない」と心配したドクターに産婦人科の受診をすすめられ、今まで一度も検査を受けたことのなかった私は、すぐに産婦人科を受診。月経困難症と診断されましたが、臓器などの器質的な異常は特に指摘されませんでした!
生理痛がひどいことを職場の人に伝えておけば、びっくりさせずに済んだかもしれません。今後は周りの人に迷惑をかけないためにも、生理痛がひどくなりそうなときは生理休暇で休むことも検討しようと思います。
産婦人科を受診した際、生理不順だから基礎体温を測定して記録しておくよう医師にアドバイスされたので、これからは基礎体温の測定と、生理の予測アプリをうまく活用して、事前に鎮痛薬を服用することを徹底しようと思いました。
監修/助産師 松田玲子
文/大坂京子さん
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