潔癖症な母親は、家に他人を招きたがりません。ですが、その日はしろみさんの誕生日。友だちの提案で開いてくれるというお誕生日会を、しぶしぶ母親も了承したのでした。
楽しいお誕生日会だったのに…
お誕生日会が終わった後、何かに気づき悲鳴をあげる母親。しろみさんが母親に命じられ、嗅がされた赤いシミの正体は生理の血でした。
生理を知らないしろみさん。どういう血なのかわからないままキレイに拭いていきますが、結局絨毯は母親に処分されてしまいます。
ところがその後の母親の行動は、さらにしろみさんを驚かせるものだったのです。
翌日しろみさんたちが遊ぶ公園にやってきた母親は、あろうことか友だちみんなの前で、ミホちゃんが生理の血を付けて帰ったことを非難。まさかの出来事にミホちゃんも震えてしまいます……。
たしかに絨毯を汚してしまったかもしれませんが、ミホちゃんはまだ小学校3年生。準備していなければ、突然の生理にどう対処していいかわからないのも当然です。
なぜ母親は同じ女性として、ミホちゃんの体調を気遣ったり、あのような場面ではどうすればよいのか教えてあげたりできないのでしょうか。
絨毯を弁償してほしいだけであれば、男の子もいる前でわざわざミホちゃんが生理であることを指摘しなくてもよかったはず。母親のデリカシーのなさには呆れてしまいます。
ミホちゃんは心に深い傷を負ってしまったかもしれません。経験の少ない子どもだからこそ、生理の血で衣類などを汚すことを「よくあること」だと割り切れないのではないでしょうか。ミホちゃんが自分自身を責めてしまわないことを願うばかりです。
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