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顔に茶色のシミが…シミができたらどうする? シミ取りレーザーからケア方法までまるっと大紹介!

鏡を見たら茶色いシミがポツポツ……。化粧でなんとか隠している方もいるのでは? シミが気になったら一体どんな対策ができるのでしょうか? 今回はシミの治療やケア方法について、美容皮膚科と整形外科の観点から若さを目指す医師の中村光伸先生にお伺いしました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師中村 光伸先生

光伸メディカルクリニック院長。医学博士。整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。
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シミの正体とは

皮膚のターンオーバーのイメージイラスト

 

肌にメラニンが蓄積した状態

シミは肌に蓄積したメラニンが、部分的に茶色く見えている状態のことです。シミがあると肌がくすんで見えたり、老けて見えてしまうことがあります。

 

メラニンはシミの原因であると同時に、紫外線による肌へのダメージを防いでくれる効果もあります。肌トラブルを防止する以外にも、皮膚がんなどの病気から身を守ってくれる機能を持っています。

 

紫外線や外傷による肌へのダメージによって、メラニンが過剰に生成されてしまいそれがシミとなってしまいます。

 

他にも、睡眠不足や栄養不足など生活習慣の乱れによって、肌の代謝が悪くなりメラニンの排出が遅れてしまうことがあります。

 

30〜40代の女性によく見られる肝斑(かんぱん)というシミは、女性ホルモンのバランスが乱れることによってメラニンが多く生成されてしまうことでできるシミです。

 

よく肝斑と似たものでADM(後天性真皮メラノサイトーシス)というものがありますが、ADMはメラニンを生成する細胞の活発化によって引き起こされるものです」(中村先生)

 

 

治療はどんなもの?

飲み薬と塗り薬のイメージ

 

薬とレーザーの2種類

「シミといっても老人性色素斑やそばかす、ADMなど種類がたくさんあり、その分だけシミができる原因もあります。

 

どんな治療をするのかはシミの原因によって違います。

 

例えば、皮膚の代謝が悪くてシミができている場合は、ビタミンA誘導体であるレチノイン酸の塗り薬や飲み薬を処方します。

 

肝斑の場合は血流と抗酸化の薬を出しますし、メラニンの過剰生成に対してはハイドロキノン酸というメラニンの生成を抑える薬を選びます」(中村先生)

 

レーザー治療はどんなシミにも有効なのでしょうか?

 

「薬と同じく、レーザーもシミの種類によって使い分けます

 

もちろん、肝斑にも有効なレーザーはあります。

 

レーザーの種類が違えば、治療期間も違います。ADMなんかは治療期間が1〜2年かかってしまうこともあります。

 

中には2種類のシミが重なっている方もいらっしゃいます。そういう場合はどういった種類のシミなのか、先にどちらのシミを治療すべきなのか使用するレーザーの影響によって治療方針を決めています。

 

1回で種類が違うレーザーを照射することも問題はありません。ですが、今後レーザー治療をした場所にどんなシミが出てくるのかも考えなくてはいけません。

 

とにかく今すぐにシミを消したいからレーザーを当ててくれ! とよく言われるのですが、何も考えずにレーザーを当てる訳にはいきません。レーザーを当て過ぎてメラニンを作る工場ごと破壊してしまえば、色素が消えてしまい今度は逆にその部分が白く浮いてしまいます。

 

せっかくシミを消したのに、白浮きしてしまったらシミを消した意味がなくなってしまいます」(中村先生)

 

 

シミはこれまでの人生の証

日光を浴びる女性のイメージ

 

日に当たることも大切

シミ予防にはどんなものがありますか?

 

「紫外線ダメージから身を守るということで、日焼け予防は大切だと言えます。

 

日々のスキンケアによっても、シミを予防することはできます。例えば、ビタミンAの一種であるレチノールやビタミンC配合の化粧品を使用したりすることですね。

 

もちろん、サプリメントで栄養を補っても構いません。

 

あとは正しい生活習慣。ビタミンを含んだ食品だけではなく、肌の劣化を防ぐたんぱく質や女性ホルモンと似た働きを持つイソフラボンなどをとることもシミ予防につながります。

 

睡眠時間は8時間欲しいですね。全身へのホルモンサイクルを一定にするためにも、起きる時間は決めて一定にしておいたほうが良いでしょう」(中村先生)

 

運動などで代謝を上げることも有効ですか?

 

「ジョギングなどの全身運動も有効ですが、日焼け予防はしてもらいたいですね。ただ、その一方で1日に15分は日光に当たったほうが良いとされています。

 

日光に当たらなさ過ぎると、今度は骨粗しょう症などのリスクが出てきてしまいます。

 

美という意味ではシミは大敵かもしれません。しかし、これまで外で元気に活動してきたことがシミとなっているだけで、シミは健康に生きてきた証です。

 

人間として、太陽と仲良く生活することもまた健康にとっては大切なことなのです」(中村先生)

 

まとめ

女性にとって、シミはとても気になるもの。ですがその半面、元気に太陽と一緒に生きてきた何よりの証拠でもあるのだとか。そう思うと、シミが1つや2つあることも自分らしくていいことなのかもしれませんね。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※妊娠中はホルモンバランスの影響で皮膚が敏感になり、肌トラブルが起こりやすい状態になっています。また、体の変化も激しい期間なので治療は控えましょう。

 

 

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著者:ウーマンカレンダー編集室

40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載! 

 

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