家事や育児をバリバリこなす夫
私の夫は、家事や育児を積極的におこなってくれます。それを友人に話すと、「えー!すごい!」「うらやましい!」「うちの夫は家事や育児を全然しないから、本当にイライラするんだよね」と言われることも。
私は「そっか〜。夫が家事や育児をしないと大変だよね」と返しはするものの、友人たちが『家事や育児をしない夫に対してイライラする』と言う意味に、いまいちピンときていませんでした。
自分はそのような経験をしたことがなかったため「夫が家事や育児をしないってだけで、なぜそんなにイライラするのかな?」と疑問に思っていたのです。
ワンオペになって…
そんなとき、夫が新型コロナウイルスに感染し、家庭内で隔離生活をすることに。私は、家事と育児に加えて、夫の食事の用意と周辺のアルコール消毒をすべてをひとりでおこなうことになりました。
これまで夫がやってくれていた家事や育児がすべてワンオペ状態になり、私はてんてこ舞い……。「家事と育児だけでもこんなに大変なのに、なんで夫の食事の世話までしないといけないの~!」と思ったとき、私はハッと気がつきました。
「そうか、友人たちが言っていたのはこういう気持ちだったのね!」と、家事や育児をしない夫に対するイライラを思わぬ形で実感したのです。
「ありがとう」を伝えてくれて
夫へのイライラを初めて体験した夜、私は隔離生活を始めてからずっと話していなかった夫とビデオ通話をすることになりました。
夫は体調が悪い中、私や子どもと話をしてくれました。そして、私に対して「任せてしまってごめんね。今日は家事や育児をひとりでたくさんやってくれてありがとう」と伝えてくれたのです。
私が普段イライラせずに過ごせるのは、夫が家事や育児をしてくれるのももちろんですが、「『ありがとう』の言葉をたくさんかけてくれるおかげなんだな」と気がつきました。
そして私も「そう言ってもらえると、苦労が報われた気持ちになってうれしいよ。こちらこそありがとう」と夫に伝えたのです。
夫が新型コロナウイルスにかかったことで、夫が普段言ってくれている「ありがとう」という言葉のありがたさを実感しました。夫が新型コロナウイルスにかかったのは大変でしたが、このことに気づくことができて本当によかったと思っています。
著者/ココロナナコ
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