とりこさんの訴えは受け入れてもらえたようですが、市長からの回答は「今しばらくお待ちください」という曖昧なものでした。この回答にはとりこさんも納得できません……。
子どもにとって貴重な時間を待つしかないの…?
※加配…加配制度、加配加算。保育士などを人員配置基準を上回って配置すること
「来年も入園できなかったらどうしよう……」
幼稚園にも行政にも頼れず不安にかられるとりこさんでしたが、療育の先生に相談して少しだけ気持ちを落ち着かせることができました。そしてもう一度、現状をどうにかしたいと動き出します!
今度は市長と教育委員会の間に入ってくれる人物に現状を訴えよう、と考えたとりこさん。妹の知人の紹介を経て、どうにか市議会議員と繋がることができました。しかし、肝心の議員さんは「教育委員会になんとかするように言っておきましたので……」とどこか他人事です。
とりこさんはどこに訴えても自分の気持ちが届かないもどかしい現状に、やさぐれ気味に……。
「ただ、ねこ太を幼稚園へ通わせてあげたいだけなのに」と、どうしようもない現状に涙するのでした。
思うような結果が得られず、落ち込んでしまうとりこさん。子どものために動き続け、考え続けると心がすり減ってしまうこともあるかもしれませんね。
しかしねこ太の療育の先生のように、悩んだときに相談できる相手がいることはとても心強いことでしょう。
親は子どものこととなると「自分がなんとかしないと…」とひとりで頑張ってしまいがちですが、周囲の手を差し伸べてくれる人の力をうまく借りていくことも大切なのかもしれませんね。
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