保活中の妻
育休中だった私は、仕事復帰後に子どもを保育園に預けられるように保活をしていました。園の見学は平日におこなわれることが多かったため、平日仕事で参加できない夫の代わりに、保活はすべて私がおこなっていたのです。
保活では「家から近い園をリストアップ」「それぞれの園に電話をかける」「見学の日時を決め、子どもを連れて保育園へ見学に行く」ということをおこなっていて、仕事から帰宅した夫に見学した保育園の様子を報告するのが日課でした。
丸投げの夫
気になっていた保育園の見学がひと通り終わったころ、役所に書類を出すために保育園の希望順位を決めなければならないことに気がついた私。
ひとりでは決めきれなかったため、一度夫に「どの保育園を第一希望にしようか?」と相談してみることに。これまで見学してきた保育園の詳細はすべて夫に伝えていたため、きっと夫は「A園は園庭があるからいいよね。でもB園のほうが園の雰囲気がよさそうだから、B園が一番かな」というようないいアドバイスをくれるだろうと期待していました。
しかし、なんと夫の返事は「なんでもいいよ」というひと言だけだったのです。
夫に正直な気持ちを話すと…
私は、夫の返事がプツンと頭にきてしまいました。これまで一生懸命夫に伝えていただけに、夫が保育園なんてどうでもいいと思っているように感じられて、私は悲しさと怒りでいっぱいになったのです。
夫の態度が頭にきた私は「もう、いい!」と強く言ってしまい、私の怒りを目の当たりにした夫は、あ然として立ち尽くすばかり……。そのまま話を続けるわけにもいかず、保育園の話は一旦終了することに。
それからすこし時間が経ち、冷静になった私は、なぜ夫の発言が頭にきたのか考え始めました。すると、「もしかしたら私はどの園にするか決めてほしかったのではなく、ただ一緒に考えてほしかったのかもしれない」と気がついたのです。
後日、言い方を改め夫に「ねぇ、保育園の希望順位だけでも一緒に考えてくれない?」と伝えてみました。夫は「なんで俺が考えなくちゃいけないんだよ」とまだ気が進まない様子でしたが、私が「2人の子どもなのだから、意見を聞かせてほしい」「一緒に考えてほしい」と何度もお願いしたことで、次第に意見を言ってくれるようになったのです。
その結果、2人で出し合った意見をもとに保育園を決めることができました。
この出来事で、『お互い意見を交わしながら相談することの大切さ』を再確認しました。夫が意見を言ってくれると、「夫婦揃って子育てをしているな」と感じることができます。あのとき「夫と一緒に考えたい」という自分の正直な気持ちを話してみてよかったなと思います。
著者/nanoka22
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