こんにちは!助産師のREIKOです。赤ちゃんがおいしそうにおっぱいを飲んでいると、どんな味がするんだろう……と気になりませんか?そこで今回は、母乳の「味」についてお話したいと思います。
母乳ってどんな味?
ヒトの母乳は、ほかの哺乳類に比べると、乳糖が多く、脂肪分が少ないことがわかっています。赤ちゃんがおいしそうにママのおっぱいを飲んでいる姿を見て、その味を確かめてみたママも意外と多いんですよ。
実際に母乳の味を確かめたことのあるママに聞いてみると、「ほんのり甘い感じ」とのこと。おっぱいトラブルを抱えていると、しょっぱかったり、苦みを感じるママもいらっしゃいました。
「母乳は赤ちゃん一人ひとりのために作られるオーダーメイド品」と表現されることがあります。なので、人それぞれ、味の感想も違うのかもしれませんね。
ほかにも母乳の味が気になる人物が……
ママも気になる母乳の味。ママ以外にも気になっている人物がいることにお気付きでしょうか?そう!それは、パパです。ベビーカレンダーのトークルームでも、話題に挙がっていました。
パパからママにお願いした、ママがパパにすすめてみた……と状況はさまざまですが、ママ同様、母乳の味を確かめたことのあるパパも少なくないようです。ちょっとなめてみた、搾ったものを飲んでみた、実際に吸ってみた……など、味の確認方法もさまざまです。
ママのおっぱいが張っているけど、赤ちゃんが上手に飲めなかったり、ママ自身もうまく搾れなかったりというとき、「最終手段で、ご主人に吸っていただくという方法もあります!」とお話したこともありますよ。
おっぱいを飲むのにはテクニックがいる!?
「おっぱいを飲む」というのは、意外とかんたんではありません。赤ちゃんがおっぱいを飲むときって、たくさんの神経と筋肉を使っているんですよ。
じょうずにママのおっぱいを含むことができると、赤ちゃんは舌を、先の方から根元の方に波打つように動かします。すると、母乳が赤ちゃんのお口の中に流れ出してきます。ある程度、お口の中に母乳が溜まると、嚥下反射が起こり、母乳を飲み込みます。この一連の動きを繰り返して、赤ちゃんはママのおっぱいを飲んでいるんです。
赤ちゃんのお口の開きが小さくて、ママのおっぱいを乳輪まで深く含めなかったり、赤ちゃんの舌がママの乳首をうまくキャッチできていないと、なかなかうまくおっぱいは飲めないんです。そして、この舌の動き、大人にとっては難しい動きなんだそうです。赤ちゃんってすごいですね。(TEXT:助産師 REIKO)
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