ご近所さんはいい人ばかり!
パニ美を自然豊かな土地でのびのびと育て、たくさんのことを経験させてあげたいと思っていたパニ子と夫の泰志。2人の教育方針もあり、田舎町へ引っ越すことにしました。
パニ子は暮らしに便利な都会もいいけれど、田舎も同じくらいいい場所だと思っていました。近所の人もまるで家族のように接してくれ、特に柴田さんという高齢の女性は採れたての野菜を分けてくれたりしていたのです。
そんなある日、パニ子は柴田さんから「最近じゃ田舎離れが進んでいて、近所のスーパーも人手が足りないとかでねぇ」と近くにあるスーパーが経営の危機にあることを知りました。
車で10分の距離にあるものの、パニ子たちと同じ場所に住んでいる人たちにとっては一番近く、なくてはならない存在でした。仕事を探していたパニ子が、パートでいいなら働けるとつぶやきました。
そのつぶやきは柴田さんの耳にしっかりと届いていたようで、スーパーの店長が知り合いだから口添えしてくれると言ってくれたのです。
そうしてパニ子は、スーパーに面接に行くことになりました。
募集要項はチェックしたのに
スーパーの求人案内を見ていると「スーツじゃなくても、ラフな格好でOK!」「子連れ面接でも問題なし!」と書いてありました。会社のホームページにも同じことが書いてあり、パニ子はパニ美を連れて面接へ行くことに。
泰志に付き合ってもらい、面接の予行練習もバッチリ! 緊張しながらも期待を胸に面接会場へ向かいました。
しかし会場内には、ビシッとキメたスーツ姿の人しかおらず、子連れの人もいません。この日はパート以外にも正社員の面接があったようで、どうやらスーツ姿の人は正社員に応募していたようでした。
しばらくしてパニ子に順番が回って来ました。パニ子が3人の面接官にあいさつをし、椅子に座ると「しっかし……驚いたわw」と面接官の内の1人である櫻井が苦笑いをしていました。
櫻井はラフな格好でいいと書いてあってもスーツで来るのが常識だと思っていたようでした。隣に座る山屋という男性も同様の考えの持ち主のよう。
山屋に「子連れでTシャツって……面接、なめてんのw?」と言われ、こんなところで働くのはやめようと思ったパニ子は、椅子から立ち上がろうとしました。
そのとき、3人目の面接官が「ちょっと待て!」と口を開きました。3人目の面接官の正体は、まさかの社長だったのです!
実は1億円稼ぐ敏腕な人材
パニ子は海外の大学で経営学を学び多くの飲食店マネジメントをしており、店舗売上1億円を達成させるほどの手腕がありました。
そのことを知った山屋と櫻井も先ほどの態度とは打って変わって「な、なんだ……この経歴、こんな素晴らしい人材は見たことがない」とパニ子を褒め始めました。そして2人は是非ともウチで働いてほしいと言いだしたのです。
ですがそんな手のひら返しにモヤッとしたパニ子。そんなパニ子に社長は「大変恐縮ですが、もしよければ……店長として働いていただけないでしょうか?」と聞いてきたのです。
いきなりの話で驚いたパニ子と、社長に「また、俺の役職を奪うつもりですか!!」反論しだした山屋。どうやら面接官の山屋はスーパーの店長、櫻井は店長補佐の役職だったのだそう。
その2人は従業員を退職に追い込むまで嫌がらせをするようなトラブル常習犯で、人間的に成長してほしいということで田舎に左遷されていたのだとか。しかしそう簡単に変われるはずもなく、2人はさらなる田舎へと異動することに……最終的には退職を選んだようでした。
パニ子は社長の申し入れを受け、スーパーで店長として働くことに。伸び悩んでいた売り上げや客足も増え、経営状態は徐々に回復しているのだとか。
トラブルの原因だった店長や店長補佐がいなくなったことで、従業員やお客さんの笑顔も増えているそうです。
求人案内で見た募集要項を信じてラフな格好で面接に行ったところ、面接をなめていると言われてしまったパニ子。たしかに、面接に行く服装は難しい点がありますから、わかりやすく書いてあるとうれしいですよね。
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