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「お客様、試着室へどうぞ…」え?店員さんからの突然の声かけに困惑→鏡で自分の姿を見ると!?

社会人になり、生理との付き合いも長くなってきたころの話です。ようやく自分の生理の特徴を理解できるようになったと思っていたはずが、思わぬ事件が起き……?

量が少ないので漏れる心配なし!

私は生理周期が不規則で、いつ生理がくるのかわからないため、常に生理用品を持ち歩いていました。ただ、経血量はそこまで多くなく、昼用のレギュラーサイズでも十分に間に合う程度です。また、生理で体調不良になることもありません。そんな状態だったので、生理中だからといって服装に気をつけることもありませんでした。

 

生理日が近づいていたある日のことです。その日は白のボトムスで出かけていたのですが、朝から少しおなかが痛く「そろそろ生理がくるかな」と感じていました。すると出先で痛みがどんどんひどくなり、慌ててトイレに駆け込むと、少量の出血がありました。

 

いつもなら大丈夫のはずが…

いつもより生理痛が重いのかもと考え、ナプキンをつけていたので気にせず買い物を続けていると、歩くたびに大量の血が漏れてくるようないつもとは違う感覚があったのです。さらに腹痛も強くなり、買い物をあきらめて帰ろうとしたとき、店員さんに声をかけられました。

 

店員さんは「お客様、失礼ですが……」と言いながら、おしりのほうに視線を向けます。そして、試着室へと案内されました。

 

鏡でおしりのあたりを確認すると……なんと白いボトムスが真っ赤に染まっているではありませんか。どうやら、この日はいつもよりも経血量が多く、普通サイズのナプキンでは足りなかったようです。替えのナプキンは持っていましたが、こんな姿で外に出るわけにもいかず困っていると、店員さんが試着室の外から声をかけてくれました。

 

店員さんのやさしさに救われる

そっとドアを開けると、「こちらはいかがでしょうか?」と丈が長くおしりをすっぽり隠せる濃い色のカーディガンを手渡してくれました。下着も経血で汚れていて、替えのボトムスを買うわけにもいかなかったので、ゆったり着られて経血漏れを隠せるカーディガンはとてもありがたかったです。

 

おかげで、なんとか自宅まで帰ることができました。いつもとは異なる経血量と痛みが気になり、その後病院にも行きましたが、特に問題はありませんでした。

 

 

この経験をするまでは、つねに経血量は一定だと思っていた私。苦い経験でしたが、生理症状の現れ方や経血量は、月によって異なることを学びました。

 

著者/蕗田沙耶香
イラスト/アゲちゃん

監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

 

 

 

 

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