朝から寒すぎて地獄!
ある年の1月中旬、生理2日目のときです。この日は寒波のせいで厳しい寒さでした。そのせいか、私は朝起きたときから、ベッドの中でうずくまってしまうほどの下腹部痛に襲われていました。
ベッドから抜け出しておなかにカイロを貼り、病院から処方してもらった鎮痛薬を飲みましたが、すぐには効果が現れません。それでも子どもと夫に朝ごはんやお弁当を用意しなければならない私は、おなかの痛みに耐えながら、なんとか料理をやり遂げました。
私のあまりの痛がりようを見て、「大丈夫?」と声をかけてくれる夫と子ども。しかし、そのときの私は返事をする余裕もないほどの強い痛みと闘っていました。
トイレの便座に座った瞬間、衝撃が…!
やっとの思いで2人分の朝ごはんとお弁当を作り終えた私は、いったんひと息つこうとトイレへ行きました。しかし、ここで思わぬハプニングが……!
節電のため、つねに電源を抜いているわが家の便座は驚くほど冷たく、ひんやりとした便座に座った瞬間、全身が一気に冷えるような感覚が。そして、体が冷えたのと同時におなかの痛みも増してきたのです。これでは、寒さとおなかの痛みに耐えるのに精一杯で、用を足そうにも足せません。
加えて、トイレの空間は他の部屋よりも寒く……。私はトイレで悶え続けることになったのです。
トイレから出るのもつらい!
その後、やっとの思いで用を足した私は便座から立ち上がろうとしました。
しかしこの瞬間、「ひい!!」と、声が出てしまうような下腹部痛に襲われたのです。それはまるで、陣痛中にトイレに行ったときのことを思い出すような痛みでした。
私はすぐに便座から立ち上がってはいけないと理解し、おなかに痛みが走らないよう少しずつ体を動かしました。それでも痛みは止まらず、何分もかけてゆっくりと便座から立ち上がることに成功。しかし、生理中に月経カップを愛用している私は、このあとに月経カップの処理もしなければなりません。
「まだトイレから出られないのか」と気が遠くなりながら、私は再びゆっくりと時間をかけて月経カップの処理を済ませ、ようやくトイレから出ることができたのでした。
私は普段から短時間で用を足すため、トイレにこんなに長く入っていたのを心配に思ったのか、夫と子どもから「大丈夫?」「顔が真っ青だよ」と声をかけられました。私は首を横に振り、2人に悪いと思いつつも横になることに。生理中にここまでつらいと思ったのは初めてでした。
おなかの痛みがおさまったのは、夫と子どもがそれぞれ通勤、通園をしてからでした。痛みを感じ始めてから、約2時間も痛みに耐えていたことになります。冬の寒さを舐めてはいけないなと思いましたし、いくら節約のためとはいえ、せめて生理中は部屋の暖房をつけてトイレの便座の電源を付けようと反省しました。
著者/花山花子
イラスト/もふたむ
監修/助産師 松田玲子
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