「重症妊娠悪阻」と診断され、入院を余儀なくされたもしゃもぅさん。病室の設備も主治医の対応も申し分なかったのですが、「しばらくの間は絶食。点滴に伴い、シャワーも当分控えてください」と、まさかの説明を受けました。
ほかにも強いられることがもしゃもぅさんのもとにたくさん降りかかってきて――!?
え、出したての便を……?
「トイレは自力で行けそうですか?」
主治医がもしゃもぅさんに質問してきました。
トイレは病室の目の前にありましたが、重度のつわりに悩まされているもしゃもぅさんにとっては、数メートル先のトイレに行くのもやっと……。主治医はポータブルトイレを病室に設置してくれました。
そのトイレの見た目は箱にビニール袋を設置した簡易的なもの。たとえ個室といっても、それに用を足すのはいろいろな意味でハードルが高い……! そう思ったもしゃもぅさんは、意地でもトイレに行くことを決意。
そんなトイレ問題に直面していたとき、また1つ問題が。
「血便の可能性があるので、便が出たらその場でナースコールをして人を呼んでください」
「えっ……!?」
主治医から“出したての便”を病院に提出するように言われ、動揺するもしゃもぅさんでした。
内科医師の先生曰く、痔やポリープ、大腸炎などで血便は見られますが、痔の場合は赤いのだそう。黒い便のときは消化管からの出血の可能性があり、大腸ポリープ、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの病気が潜んでいることもあるそうです。もしゃもぅさんが、便が出たらナースコールをすることに戸惑う気持ちは理解できますが、血便だった場合、思わぬ病気が発見されることもあるのですぐに診てもらうことが大切なのですね。もしゃもぅさんの状態が問題なく、つわりも早く快方に向かうことを願うばかりです。
監修/助産師 松田玲子