帝王切開での出産が無事に終わったあと、麻酔が切れてズキズキするおなかを抱え、眠れぬ一夜を過ごしたペ子さん。朝になって子宮収縮剤を手渡されたあと、看護師さんの指示のもと、ふらふらの体に鞭打ってようやく起き上がることができました。そしてついに、第一印象がお爺ちゃんのようだった愛しのわが子と対面するときが……!?
お爺ちゃんのようだったわが子は…?
※「つましたよ~」→「つきましたよ~」
ドキドキしながら起き上がり、ゆっくりならやれそう!と気を持ち直したぺ子さん。点滴のスタンドにしがみつきながらも、なんとか立ち上がることもできました。「コレも意外といけるかも」と思っていると、看護師さんから「そのまま新生児室へ行って赤ちゃんに会いましょう!」と言われます。
少しクラっとしながらも、自分の足で歩いてようやく目的地へ到着しました。「お母さんきたよ~」と看護師さんが引き合わせてくれた息子くん。そこで目にしたのは、本当につるんとしたかわいらしい赤ちゃんでした。
思わず「赤ちゃんがいますよ……?」とつぶやいてしまったぺ子さんでしたが、「むくみがとれてより一層かわいらしくなりましたね~」と看護師さんも笑顔。「ぺ子さんが命懸けで産んだ赤ちゃんです」との看護師さんの言葉に、ぺ子さんも無事出産できたことを噛みしめるのでした。
そしていよいよ、待ちに待った初めての抱っこの瞬間。傷の痛みを抱えながらも、愛おしいわが子を抱っこできるなら、ここまで頑張ってきた甲斐がありましたね。
監修/助産師 松田玲子