学生時代の不安
私は、生理痛があっても鎮痛薬を飲めば普段通りに過ごせる程度で、経血量もそこまで多くないので、これまで生理で困ったことはあまりありません。
しかし、修学旅行や体育祭などのイベントと生理が重なると、お手洗いに行けるタイミングが限られているため「経血が漏れてしまうかもしれない」という不安やストレスを感じてしまいます。
また、経血漏れを気にして、ナプキンを多めに準備しておかなければならないことも憂うつでした。
低用量ピルとの出合い
それから私は社会人になり、経済的にもスケジュール的にも余裕ができたため、あるとき音楽フェスに参加するため遠方への旅行を計画することに。しかし、日程を決める中で、どうやら旅行と生理期間が重なることに気がつきました。
旅行先に行くためには、飛行機や車を使って長時間移動をすることになります。また、今回の音楽フェスは1日中屋外で過ごすことになるので、行きたいときにすぐお手洗いに行って、ナプキンを交換するということもできません。そのため、今回の旅行は私にとって“絶対に生理になりたくないタイミング”だったのです。
そんなとき思いついたのは以前インターネットで見かけた低用量ピルの存在でした。低用量ピルを服用することで生理日を移動することができると知った私は、思いきって婦人科を受診することにしたのです。
婦人科へ!
生理日をきちんと移動できるのか不安だった私は、なるべく余裕をもって婦人科を受診したいと思い、旅行予定日の2カ月前に婦人科に行きました。
問診で生理日を移動させたいと伝えると、先生から「1カ月後に再受診してください」と言われました。先生いわく「生理を移動したい期間の直前の生理が終わってからでないと、低用量ピルを処方できない」とのこと。焦っていた私は、本来受診すべきタイミングよりも早くに受診してしまったようです……。
先生に言われた通り、1カ月後に再受診し、低用量ピルを処方してもらいました。そして、低用量ピルを服用すると、生理予定日を移動することができました。音楽フェス当日は、生理やお手洗いのタイミングを気にすることなく満喫することができたので、低用量ピルを服用して本当によかったです。
今は、PMS(月経前症候群)の症状を軽減するために低用量ピルを服用しています。学生時代も低用量ピルを活用できていたら、もっとイベントごとを楽しめていただろうなとすこし後悔していますが、今ではイベントと生理が重なっても気にせずに過ごせるようになったため、これから生理とうまく付き合っていけたらいいなと思います。
著者/あゆみ
監修/助産師 松田玲子
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