PMSという言葉を知らなかった夫
私はもともとPMSがひどかったのですが、夫に迷惑をかけたくないと、付き合っていたころからPMSの症状がひどいことを隠し続けていました。しかし、結果的にそれは逆効果に。毎月、PMS症状が出るころになると、夫のささいなことが気になって私の怒りが爆発。夫婦喧嘩に発展することも多くなってしまったのです。
「このままじゃ結婚生活に支障が出る」と思った私。ずっと隠してきましたが、夫にPMSの症状がひどいことを打ち明けることにしました。
すると、夫から返ってきたのは「PMSって何?」と思いもよらぬ言葉。
私は思わずあ然としてしまいました。私の中では、「PMS」とはすでに男女問わず幅広く認知されている言葉だと思っていたのです。しかし夫に話を聞くと、「PMSという言葉さえも知らない男性が多いと思うよ」と言うのです。
夫の理解と生理前のルール決め
私は、改めて夫にPMSについて話しました。そして、私の場合は、自分ではどうしても感情のコントロールができないこと、不調が続くこと、ネガティブな思考になってしまうことなどを伝えたのです。
すると、夫は「今まで、なぜ君がイライラしているのかわからなかったよ」と正直に話してくれました。そして、夫から「PMSの時期になったら直接教えてくれないか」と提案してくれたのです。
そこで、PMSの時期には「調子が悪い時期になった」と直接伝えることを夫と約束。言葉で伝えにくいときはLINEを使って不調を表すスタンプを送信したり、「具合が悪いので今日の夕飯は何か買ってきてほしい!」と具体的にお願いしたりするようにしました。
生理前の私たちのルール
PMSの時期を伝えると約束した日から、毎月の喧嘩はほとんどなくなりました。
そのほかに夫婦間のルールとして、不調が続く時期には家事は無理をしない、できないことはイライラする前に夫にお願いする、PMSの時期は睡眠時間を長めにとってできるだけ体に負担をかけない、などをルールとしました。
また、夫からも、なぜイライラしているのかわからないときはモヤモヤをぶつけ返さずに、素直に何に怒っているのか私へ尋ねる、家事はできる限り自分が担当する、PMSについて勉強する、などを提案してくれました。
きっと、私が「迷惑をかけないように」とずっと黙っていたら、今も毎月喧嘩をしていたでしょう。あのとき、思い切ってすべてを打ち明けてよかったなと思っています。
今では、夫がPMSについて調べたり、勉強したりしてくれたおかげで、夫婦仲もよりよくなったと感じています。生理前の夫婦間のルールを決めたことが、私たち夫婦の絆をより固くしてくれたといっても過言ではありません。
著者/なかまる あゆみ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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