長い夜が明け、地獄のリハビリがスタート
卵巣嚢腫があるとわかってから約4年が経過したある日、ついに卵巣嚢腫の除去手術を受けたわかまつさん。全身麻酔で眠っている間に手術が終わり、わかまつさんは4人部屋の病室へと移されました。手術部位の痛みに襲われながらも、どうにか眠りにつこうとしていた23時半過ぎ。向かいのベッドから「ひゅーっ、ひゅーっ」と苦しそうな声が聞こえてきます。声の主は「手術で20cmの病変を切除した」という患者さん。どうやら、パニックになり過呼吸を起こしてしまったようです。
恐ろしい夜が明け、その翌朝。看護師さんから声をかけられたわかまつさんは、早くもリハビリを開始することになったのですが……。
実際に手術を体験したわかまつさんは「痛みを感じずに済むなんて麻酔って最高〜!」と思ったらしいのですが、麻酔のリスクで苦しむ患者さんを見て、「麻酔ってメリットもある分、デメリットもあるんだなあ」と実感したそうです。事実、麻酔には吐き気や頭痛などの副作用が報告されています。手術前に絶飲食となるのは、手術後に起こる吐き気をできるだけ予防する目的もあるのだとか。ちなみに、このあと過呼吸を起こした患者さんは無事に戻ってきたそうです。
そして入院3日目の朝10時。看護師さんが「それじゃあ、ゆっくりと立ち上がって病室のドアのところまで歩いてみましょう」と声をかけてきて、地獄のリハビリがスタートします。病室の入り口まで歩くことができたら尿道のカテーテルが取れるとのことで、一刻も早く体中の管を抜いてほしいわかまつさんは「何がなんでもこのミッションをクリアしなければ……!」と意気込みます。
ちなみに、「昨日手術したばかりなのにもうリハビリ? 本当にやるの?」と、わかまつさんもこのとき驚いたようですが、助産師さんによると、手術を終えたあとは早期離床が基本となるそうで、歩くこととトイレに行くことがリハビリの第一歩目になるのだとか。今はおなかにうまく力が入らず、痛みもあって歩くのは大変かと思いますが、早期回復のためにも、できれば今回のミッションはクリアしておきたいところですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
わかまつまい子さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!