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「…ウソでしょ」夫が暮らす家で見た、衝撃の光景とは

お互い、細かいことは気にしない穏やかな性格同士の夫婦だと自負していました。そのため、まさか自分たちが……という思いがあった初めての夫婦の大喧嘩。夫が単身赴任をしていたので結婚6年目にして初めての共同生活。甘い新婚生活の始まり……と期待していましたが、そんな世の中に甘くはありませんでした。

「…ウソでしょ」夫が暮らす家で見た、衝撃の光景とは

 

結婚前の小さな不満

夫と付き合っているとき、彼のだらしなさには気づいてはいたものの、私から特に何か言うことはありませんでした。

 

私たちはよく旅行に行くことがあったのですが、彼はアメニティの歯ブラシの袋や用意されているお菓子の袋をそのまま放置。なぜかいつも靴下を片足ずつ脱ぐので、片方の靴下を紛失して、チェックアウトの日に慌てて2人で探すこともしばしば。自分の家ではないし、注意することでもないのかなと私はあえて口出しすることはありませんでした。

 

しかし、今振り返ると、このときは一緒に住んでいなかったからこそ、喧嘩にもならず過ごせてたのだとのちに気づくことになるのです。

 

一緒の暮らしを始めると

結婚後、夫は仕事の関係で単身赴任となり、離れて暮らしていました。そして、単身赴任先で新しい住まいを決め、先に夫が引っ越し、私と娘があとから夫が暮らす家に引っ越すことになりました。

 

結婚6年目にして初めて夫と一緒に住む暮らしに。私は楽しい結婚生活を期待していた…のですが、私たちが夫が暮らす部屋に入ると、リビングには段ボールが山積み。このとき、夫は新しい住まい先に引っ越してきてすでに数カ月が経っていました。

 

その後一緒に住み始めると、夫の「気にしない性格」がすぐに目につくことに。何の躊躇もなく枕を踏んだり、脱ぎっぱなしで迷子になった片方の靴下がそこら中に放置されていたり、食事中に使用したティッシュペーパーのゴミが机の上にずっと放置されていたり……。

 

そんな夫のだらしなさを目の当たりにして、日に日に私の怒りのボルテージは上がっていきました。

 

積もった不満が大爆発

休日は夫が皿洗いの担当ですが、夫が夜に食べた食器を後回しにしていたことがありました。

 

そのことをきっかけに、積もりに積もった私の不満が爆発。「そろそろ片づけてほしい、なんでいつも放置ばかりするの? ここにある靴下は何?」と言うと、私がそんなことを言うとは思わなかったのか、夫はとても驚き「急に何? 前からこんな感じだったじゃん。言われないとわからないよ」と開き直った発言をしてきたのです。

 

この夫の態度に私の怒りはさらにヒートアップしました。ただ、娘の前だったこともあり、これ以上喧嘩を見せたくないと思い、一旦、怒りを沈めようと私は娘と寝室へ。しかし、私の中ではずっと悶々としていて……。

 

 

この大喧嘩は、結果娘のひと言であっけなく終わりを告げることとなりました。次の日の朝、夫に挨拶をせず、口をきかないでいた私。すると娘に「挨拶しないとだめだよ、喧嘩はやめて」と言われたのです。

 

娘からのこの言葉で、私たちは仲直りすることを決意。そして、一緒に住むと知らない一面やモヤっとすることがあるからこそ、これからも小さなズレで大きな亀裂が生まれないように、溜め込まず、何かれば吐き出して解決していこうと、夫婦で誓い合ったのでした。

 

著者/伊東理恵子
イラスト/sawawa

 

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