母が用意してくれたのは
私に初潮がきたのは11歳のときでした。そのとき母が準備してくれたのは、かわいらしいピンク色のパッケージのナプキン。開封時に音が響かないよう外装の素材にも配慮された商品で、初めて生理になって不安な私の気持ちを和らげるために母が選んでくれた物でした。
しかし、そのナプキンを使い切ったあとは、母が使っているナプキンを一緒に使うようになりました。
自分でナプキンを選んでみたいという気持ちもありましたが、母に要望を伝えることが気恥ずかしく、そのまま母と同じナプキンを使って過ごしました。
“もったいない”と感じるように
その後、大学生になりアルバイトを始めたことで、自由に使えるお金がグッと増えた私。化粧品やスキンケア用品を買うついでに、初めて自分でナプキンを選んで買ってみることにしました。
このころは、「できれば安く済ませたい」と価格が安い物や個数が多い物など、性能よりもコスパを重視してナプキンを選んでいました。
ナプキンの性能を重要視しなくても、肌がかぶれるなど問題が起きることはありませんでしたが、コスパを重視して選ぶことで節約したいという気持ちが強くなり、ナプキンを替えるたびに「もったいないな〜」と感じるようになってしまったのです。
社会人になると考え方が変わって…
そんな私は、社会人になって営業の仕事をするようになると、忙しさから自分の替えたいタイミングでナプキンを替えることができないときもありました。
そうするうちに「仕事で頻繁にナプキンを替えられないときでも、生理日をもっと快適に過ごしたい」と思うように……。そしてこれを機に、コスパ重視で選んでいたナプキンの選び方を変えてみることにしました。
ナプキンの内容量が多い物ではなく、肌に刺激を与えにくい素材のナプキンを購入して使うようにすると、触り心地のいい質感に感動し「この質感を生かさないのはもったいない!」と、ナプキンが経血で汚れたらすぐに取り替えるようになったのです。
当時の私はナプキン選びにおいて、コスパ重視で節約を意識しすぎるあまり「ナプキンを長時間交換しない」というときもありました。
雑菌が繁殖してしまうなど、きっと体にもよくなかったと思うので、ナプキンの選び方を変えたことで、結果的にデリケートゾーンを清潔に保てるようになってよかったと思っています。
コスパ重視でナプキンを選ぶのもいいですが、私は自分の体に合った性能のナプキンを選ぶようになったことで生理期間を快適に過ごせるようになりました。慎重にナプキン選びをすることは、“自分の体を大切にする”ことにもつながるのではないかと思うので、これからもその気持ちを忘れずに、生理と向き合っていきたいです。
著者/あゆみ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!