話を聞いたケイくんのお父さんも「俺が学校に出る。向こうの親と学校にそう伝えてくれていい」と怒りをあらわにします。
しかし、ケイくんの今後の学校生活を考えたふくこさんは、いったん学校からの連絡を待つよう提案しました。
そして翌日、ケイくんに付き添って登校したふくこさんは、校長室に呼ばれます。
親と連絡が取れない!?理解できない…
校長先生と担任の先生にケイくんでの様子を聞かれたふくこさんは、
「夜中に叫びだしたため、熟睡できていない」
「登校するか迷ったものの、車で送ってきた」
と伝えます。
今回のトラブルは、担任の先生が見ている前で起こりました。Sさんの兄がやさしそうな雰囲気に見えたことや、少し離れた場所にいたため2人の会話が聞き取れなかったこともあり、ケイくんが泣きだすまで異変に気づくことができなかった先生。
ふくこさんは、「落ち着け。先生だって驚いたんだろうから……。悪いのは、この先生じゃないんだ」と感情を抑えながら、先生の謝罪を受け止めました。
トラブルのあと、小学校側はSさんの保護者に何度も電話を入れたものの、まったく電話に出なかったとのこと。
連絡が取れないSさんの保護者のことがまったく理解できないふくこさん。
「保護者と連絡が取れないのであれば、せめてSさんに事情を聞きたい」と話すと、先生方は「もちろん、Sさんとも話をするつもりです」と回答したのでした。
Sさんの兄がケイくんに謝罪をさせようとした理由は、「日頃からケイくんにひどいことを言われている」というSさんの言葉を信じたから。
Sさんにはどのような意図があって、兄や母にケイくんのことを伝えたのか。とにかく事実が知りたいところですよね。
この状況で感情的にならず、冷静に先生方と話し合うふくこさんはさすがです。そして、ケイくんの心のよりどころであるふくこさんが、自分のことを第一に考えて動いてくれていることは、ケイくんにとってどれだけ心強かったことでしょう。
理不尽なことが起きても、相手に合わせて感情的になるのではなく冷静に対応する姿、ぜひ見習いたいものですね。