ケイくんの兄である小5のツトムくんは、「ケイ、どんなに怖かっただろう。こっちがSさんと高校生に謝らせたいよ!」と憤ります。
一方、中3のハルくんは「気持ちは分かるよ。でもそれじゃ、Sの兄と同じになっちゃうだろ。冷静になれ」と諭し、「もしケイが小2の女の子で、成人の男性が個人的に呼び出して接触をしたら……」と、今回の事態の深刻さについて例え話を用いて考えてくれました。
大好きな兄たちに共感してもらえて安心したのか、少し笑顔を見せてくれたケイくん。
しかし、この日の夜から、ケイくんに異変が生じます。
夜中になると眠りながら叫ぶ息子
夜中に眠りながら叫びだすなんて、やはりケイくんは、よほどショックを受けたのでしょう。
この一連の話を聞いたふくこさんの夫は、ハルくんと同じく「もし俺が、先生も通さずに女子生徒を呼び出して、泣かせたら……。下手したら犯罪よコレ!?」と想像して憤ります。
そして、「俺が学校に出る。向こうの親と学校にそう伝えてくれていい」と話しました。
痛いほど気持ちがわかるふくこさん。しかし、一番に考えなければならないのは「ケイくんの今後」。
これからも、Sさんと同じクラスでの生活が続くケイくんのことも考え、学校からの連絡を待つよう提案したのでした。
心を傷つけられたわが子のために、何が最善なのか……。
冷静な視点が必要で、とても難しい問題ですね。怒りの気持ちをそのまま相手にぶつけては、相手と同じ行動を取ることになりかねません。
正解がないからこそ、どの選択肢を取るのが良いのか悩んでしまいますね。皆さんは、保護者として同じ状況に陥ったとき、どう対応しますか?