しかし、突如部屋の奥から「ギアァァ!」と義母の悲鳴が!
駆けつけてみると……
「放しなさい! コラ! コォラッ!」
お義母さんの背中越しに、猫が外で捕まえてきたネズミが床に落ちるのが見えました。
「ごめんなさいね。このネズミ片付けてくるから、ちょっと待っててね」
そんな衝撃的な場面を見てしまったgachaさんは、帰宅してすぐスマホを手に取り……!?
夫から義母に猫の放し飼いの件を注意してもらうと…?
ネズミの件があって怖くなったgachaさんは、『猫 子ども 噛まれる』で検索してみました。
すると……『破傷風』や『猫ひっかき病』『重症熱性血小板減少症候群』といった恐ろしいワードが次々と出てきました。
ネズミを捕まえてそのままくわえて家に持って上がるって……普通に考えてあり得なくね?
汚れたネズミをくわえた猫とわが子を戯れさせるなんて……そんな恐ろしいことさせられないよ。
まだまだ小さいわが子を病原体から守れるのは親だけ!
そう思ったgachaさんは、その日のできごとを夫にも必死に伝えました。
すると……
「わかった。じゃぁ母さんには俺から伝えてみるよ。さすがにネズミはキツイしね」
夫は納得してそう言ってくれました。
息子ラブのお義母さんなら、きっと聞く耳を持ってくれるはず。
そう思っていたgachaさんでしたが、
「はぁ!? あんた何言ってんの?」
お義母さんからまさかの反応が返ってきて……?
長男くんのことを思うと、外でネズミを捕まえて来た猫とそのまま戯れさせることはできません。夫もなんとか説得できましたが、猫の飼い主であるお義母さんにはその注意が響かない様子……。夫のことが大好きな義母なら、夫の言葉に耳を傾けて問題解決かと思っていましたが……雲行きが怪しくなって来ました。
※破傷風とは、けがをしたときに傷口から破傷風菌が体の中に入ることで感染し、口や手足のしびれがおこる病気です。治療が遅れると死亡する場合もあります。破傷風菌は、世界中の土の中に存在し、特に動物の糞便で汚染された土が危険です。
しかしながら、乳幼児は4種混合ワクチンを摂取しているので、破傷風は極めてまれです。
※猫にひっかかれた場合、「猫ひっかき病」になる恐れがあります。猫ひっかき病の主な症状は、1つまたは複数のリンパ節に感染が起きて生じるリンパ節炎があります。しかし、症状がゆっくりでることや、症状が軽度であるために診断が難しく、治ってから振り返って“ひっかき病だった”となる場合もあります。基本的には治療は必要ないとされていますが、まれに重症化する場合もあるので異変が生じた場合は医療機関を受診してください。
※完全室内飼いの場合は、猫ノミに寄生される危険性がほとんどないため、『猫ひっかき病』という感染症の原因となる菌をもらってくる可能性があまりありません。しかし、遊ばせるために一時的にでも外に出している場合は、猫ノミに寄生されてしまう危険性が高まるため、ひっかかれたら『猫ひっかき病』に感染する場合があります。
※重症熱性血小板減少症候群とは、主にウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染する、ダニを媒介して感染する病気です。