2歳児の育児に疲労困憊…それでも感じる娘の愛
2歳を過ぎた娘は、日々おしゃべりの言葉数が増えています。そんなとき、いつも通り遊んでいると「ママ~」と呼ばれ「なに?」と返事をすると「大好き」と私の目を見て言ったのです。「ママも大好き!」とこちらも伝え、微笑ましい会話にほっこりしていました。
とはいえ、身長が伸び体力もついてきたため、入ってほしくない場所へ入っていたずらをすることもしばしば。リビングの一角にあるロフトへと繋がる階段は手すりが付いておらず、危ないため入口にベビーサークルをしていたのですが、そこも越えられるように。対策し直さなければ、と思いつつ忙しさを理由に後回しにしていました。
ある日の朝。いつものように家事や仕事へ行く準備をしていると、目を離したすきに娘がサークルを越えてひとりでロフトへ! そして、 そこに置いてあった大切な書類をぐちゃぐちゃにしてしまったのです。忙しくて余裕がなかった私は、つい大きな声で怒ってしまい娘はびっくり。私にかまってほしい気持ちからくる、娘なりのアピールだっただろうに、怒鳴ってしまったことに自己嫌悪に陥りました。しかし、そんな私を見て娘は、「ママ~大好き!」と言ってきたのです。私の機嫌を取るため、そして2歳なりに気を使ってくれたのだろうと考えると、反省とともに感心しました。それ以降、娘はロフトへは行ってはいけないことを理解し、近づかないようになりました。
その後も、度々「ママ大好き」とうれしい言葉を言ってくれる娘。成長とともに目が離せなくなり大変だと思うことも多々ありますが、娘からの言葉は何ものにも代えがたい宝物です。大人からより、子どもから受け取る愛のほうがよっぽど無償だなと感じています。
作画/Pappayappa
著者:吉川おふみ
2歳の娘を持つ母。日々おしゃべりが上達する娘との会話を楽しみながら育児に奮闘している。体に良いものをおいしく食べることが大好き。ビール党。