やがてお店のオープン日が迫ると、夫は実のお母さんに、花輪を送ってくること、親戚をオープン日に連れてくること、ご祝儀を持ってくることなどを電話で強要します。
そしていよいよ、オープンの日を迎えたのです――。
お店のオープン初日は…
お店のオープン前、夫はお義母さんに花輪やご祝儀を送るよう強い口調で言いました。
そしていよいよオープン日前にお義母さんから花輪が届きました。
届いたのは現代風のおしゃれな花輪。昔のどどーんと派手な花輪をイメージしていた夫は、「これじゃ目立たない」とお義母さんに文句の電話をかけました。
「ったくお前はホントに役にたたねぇな!こんのドグズが!!」
そう言って自分で手配します。
しかし、やっぱり届いたのは同じく現代風のおしゃれな花輪。夫はお義母さんに謝るわけでもなく、「よく見るといいなコレ」と言う身勝手ぶり。
そうしていよいよオープン初日を迎えます。
お義母さんは親戚を連れて、ご祝儀持参できてくれました。外面のいい夫は、親戚たちにさわやかな笑顔を振りまきます。
一方、お義母さんからご祝儀を受け取ったRINさん。久々の現金収入に大感激するのでした。
◇ ◇ ◇
お祝いに花輪を送ってくれたお義母さんに文句を言うモラハラ夫さん。いくら親子とはいえ、言いたい放題で、RINさんだけでなくお義母さんもきっと困惑されていたのではないでしょうか。モラハラ夫さんが自分で手配した花輪が、お義母さんの花輪と同じだとわかったとき、言い過ぎたことを謝るところか「コレもいいな」と言っていたときにはRINさんは心底笑ったと言います。けれども何はともあれ、無事にオープンしたお店がうまくいくといいですね。