今日は、家計について悩みがある人の収支をファイナンシャルプランナーにチェックしてもらいました。今回は、静岡県のくみこさんの家計についてアドバイスをいたします。
相談者・くみこさんのプロフィール
【ご家族のプロフィール】
夫:33歳(会社員)
妻:33歳(専業主婦)
子:1歳の女の子ひとり
【家計に関する悩みごとや相談ごと】
(1)夫の給料が安いので転職してもらいたい。
(2)夫には生命保険に加入してもらいたい。
(3)貯金がまったくできていないので将来が不安。
くみこさんの家計の状況と目標金額
くみこさんの現在の収支と目標すべき金額を表にしました。
くみこさんの家計へのアドバイス
食費と通信費の節約
現在の収支を見ると無駄遣いはあまりなさそうですが、ご心配ごとにもあるように貯金ができていないことはたしかに心配です。
現在の家計から考えると食材や購入場所などを工夫して、食費の10%の3000円の削減を目標にしつつ、通信費はプランや通信会社を見直して40%の8000円を削減できるか検討してみてください。
通信費は場所にも寄りますが、MVNO(格安スマホ)3500円×2人+(wi-fiまたは固定回線)5000円であれば、月額を12000円にすることができます。食費と通信費から節約できた11,000円を生命保険と貯金に充てることができれば、家計が改善されます。
生命保険について
生命保険についてはいろいろ種類がありますが、ご主人に万一のことがあったときに受け取れるものが最も優先されるものです。ご主人の死亡時や高度障害の際に、月10万円を受け取れるような保険に加入されると安心と思います。
保険料は保険会社や健康状態にもよりますが、特約(オプション)をつけないシンプルなものであれば、月2500円~4000円程度で加入できるものもありますので、お早目にご検討されるといいと思います。
転職について
転職については、収入を増やして家計を改善できる前提とは思いますが、お給料の額面だけでなく、家族手当や退職金などの福利厚生制度や諸条件を確認することと、長い期間働き続けることができる仕事や会社であるかどうかという視点も持つといいと思います。また、将来的には、お子さんが大きくなったら、くみこさんご自身が少しでも働くことができれば、それも家計改善や貯金の原資になるという点も合わせて持ってくださいね。
月2万円でも現在の支出の10%になりますので、効果は小さくありません。やることがいくつもありますが、アドバイスを参考に家計が改善できるようにがんばってください。
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。