強い育児不安に苦しむきりぷちさん。新生児訪問でやって来た月川さんから、市の育児サポートシステムの利用をすすめられますが、魅力的だと思いながらも断ってしまいます。「母親の私がちゃんとひとりで育てられるようにならないと――」と、きりぷちさんは焦りを感じていて……!?
なんでこんなに親切にしてくれるんだろう…?
息子そうちゃんを失う悪夢に悩まされるきりぷちさん。息子の命を守る責任に押し潰されそうになる中、2回目の新生児訪問の日が訪れます。
そこで、助産師の月川さんの自宅でおこなわれる「抱っこひも講習」に興味を持つきりぷちさん。今の状態を変えるきっかけがほしいと思いながらも、「なんでこんなに親切にしてくれるんだろう…?」と月川さんに対して猜疑心(さいぎしん)を抱くのでした。
変わらずきりぷちさんに救いの手を差し伸べてくれる月川さん。きりぷちさんにとって月川さんの存在がギリギリのきりぷちさんを支えているように思えます。第三者の言葉ややさしさに、素直に甘えられたらもっとラクなのに……。そう思っても、ひと筋縄ではいかないのが育児の現実なのかもしれません。少しでもひと息つける環境を見つけてほしいですね。
監修/助産師 松田玲子