看護師という色眼鏡で見られてしまう私
後の夫となる彼に出会ったとき、私は看護師の仕事をしていました。しかし、初めて会った人に看護師だと言うと、「きびきびしていそう」「仕事が忙しそう」「女ばかりの職場で揉めごとがありそう」といったように、色眼鏡で見られがちでした。
私は、看護師という仕事の括りだけで自分がどんな人間であるか決めつけられることが、とても嫌でした。
彼にも職業を隠していたけれど…
看護師という括りで人間性を判断されてしまうことが嫌だった私は、初対面の人とはなるべく仕事の話をしないようにしていました。
彼と出会ったときも最初は仕事の話をほとんどせず、彼と付き合い始めてからも「平日は仕事で忙しい、土日は休みだけどたまに休日出勤がある」というように、仕事の話になったときは、当たり障りのない情報だけを伝えるにとどめていました。
しかし、付き合って数カ月が経ったころ、ついに彼から「で、仕事何してんの?」と直球の質問が飛んできたのです。
看護師であることを告白! 彼の反応は?
「いつかは言うべきことだ」と思った私は、意を決して看護師であることを彼に告白しました。どんな反応が返ってくるだろうとドキドキしていたのですが……私の答えを聞いた彼の返答は「ふーん」と、ひと言のみ。
私が職業を明かしたあとも、私たちの付き合いは以前と何も変わりませんでした。そういった彼の反応を見て、私は「この人は看護師という括りではなく、私をひとりの人間として見てくれている」と気が付いたのです。
この「等身大の私を見てくれる」という安心感が、彼と結婚する決め手になりました。
ひょっとしたら、彼は私の職業にあまり興味がなかったのかもしれません。それでも、彼がありのままの私を見てくれたことが、今まで「看護師です」と言うと色眼鏡で見られがちだった私にとっては、心からうれしかったのです。
仕事や肩書きなどで人を判断しないことが彼の良さだと感じましたし、彼との出会いは運命だったと思っています。
著者:nanoka22/社会人として約10年働いたのち、現在は2児の30代ママ。コンテンツクリエイターとして、自身の経験をもとにした体験談や考えを執筆している。
イラスト:すうみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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