泉さんにこれまでの経緯を話したところ、「Sさんの兄は、ふくこさんの家の前の靴屋でアルバイトをしていた」と気になることを教えてくれました。
Sさんの兄と同級生である泉さんの長男くんが、ケイくんとのトラブルについて確かめたところ、あっさりと事実を認め、
「悪いのは向こうだからね。俺が何とかしてやらないとダメなんだ、ウチは」と答えたのだそう。
一方、ふくこさんはSさんの母とつながりのあるPTAの葉山さんに事情を話し、相談してみました。
目があっても無視……!?
※訂正:(誤)伺った→(正)うかがった
保護者参加の学校行事で、Sさんは頻繁にケイくんとふくこさんのそばに来て、いろいろな話をしていました。一方、Sさんの母は長時間スマホを見ていて、ふくこさんと目が合ったものの、あいさつもせず無視するような人。また、運動会ではSさんの兄と一緒にスマホを見ているだけでした。
ふくこさんは、Sさんに無関心であるかのよう見えるその光景に、違和感を抱いていました。
スマホに夢中で子どもに無関心な母親、妹の学校行事に母と一緒に参加する兄、そして母に構ってもらえず、ふくこさん親子についてまわる妹。
何か複雑な家庭の事情があるように思えますね。
参観日や運動会などの保護者参加の学校行事は、普段はなかなか見られない、小学校での子どもの様子を見ることができる貴重な機会でもあります。近年では、個人情報の流出やトラブルを避けるために、スマホや携帯電話の使用をNGとする小学校もあるようです。
体が大きくなってきたと言っても、小学生はまだまだ保護者に自分のことを見てもらいたい時期でもあります。学校行事はしっかり子どもたちに目を向けて、成長を実感する場にしたいものですね。